レノボ、M&Aを活用して最高益!!
2011/11/07 戦略法務, M&A, 民法・商法, メーカー
M&Aで補完されたのは
今年7月、NECのパソコン事業部とレノボジャパンを子会社として、レノボNECホールディングスが設立された。これ以後、レノボ、NECの販売シェアは伸び続けており、両者併せての国内シェアは30%に近づいているとされる。
レノボジャパンは、従来販売については直販でなく、パートナー販売をおこなっていたが、地方では苦戦していたとされる。ここで、全国に幅広い販売網を持つNECとの連携で販売力が強化された。
また、部品の調達の面でも共同調達を進め、コストの削減に成功しているようである。
これまでのM&A
レノボと言えば、2005年に米IBMのPC部門の買収をした歴史がある。この当時はIBMから引き継いた「Think Pad」シリーズには操作性に不満が出たとされるが、これ以後のM&Aではノウハウを蓄積し、シナジーに成功している。今年度も、NECの他、独販売大手メディオンとのM&Aも成立させた。
楊CEOは、「M&Aは我々のコアコンピタンス(競争力の源泉)となった。」と語っており、M&A戦略に自信を深めている。
M&A総括
今回のNECとレノボの合弁事業では、生産や流通網など即効性のある部分で効果が出て、NEC・レノボ製品のシェア拡大につながっているのだと考えられる。これからは、レノボの持つ起動技術などでNECとさらにシナジー効果を出していくと考えられると考えれる。
近年、パナソニックと三洋電機の合併など、電気業界で大きな再編の事例が増えているように感じる。レノボ・NECの連携は好事例と言えるのではないのだろうか。
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