ソフトバンクによる米3位スプリントの買収が、合意に達する。
2012/10/18 戦略法務, M&A, 会社法, その他

事案の概要
日本の携帯電話3位のソフトバンクが、米国で同3位のスプリント・ネクステルを買収することで合意に達した。両社が15日に発表した。買収金額は201億ドル(約1兆5800億円)。2013年半ばまでに、ソフトバンクがスプリントの株式の約70%を取得し買収を完了する見込み。
スプリントの投資家らは、同社がこれによって経営破綻を回避し、業界1位のAT&T、2位のベライゾンに対する競争力を維持できるとして、おおむね歓迎している。米規制当局は昨年、AT&Tによる業界4位、Tモバイルの買収計画を「全国規模の無線通信業者が4社から3社に減るのは好ましくない」との理由で阻止した。今回の買収では4社による競合が続くため、当局も承認する見通しである。
コメント
ソフトバンクは孫正義最高経営責任者(CEO)の下、ボーダフォン日本法人の買収から米ソーシャルゲーム大手ジンガとの合弁まで、積極的な拡大戦略を進めてきた。日本経済が不況といわれてから長いが、その中で拡大戦略を進めることがソフトバンクにとってカンフル剤のような効果をもたらしているのかもしれない。
米のスプリントを買収したことで、ソフトバンクの契約者が大きく増加することになるが、それが日本の携帯電話市場にどの程度影響を及ぼすのか。また世界規模で見た場合に、欧州の携帯会社に対抗しうるものにまでなるのか、楽しみである。
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「ソフトバンク、米3位の携帯電話会社「スプリント・ネクステル」への出資検討」(企業法務ナビ 2012年10月12日付法務コラム)
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