”馬鹿げた訴訟”の行方は? -アップルvsサムスン特許侵害訴訟-
2011/06/01 知財・ライセンス, 特許法, メーカー

”馬鹿げた訴訟”の行方は? -アップルvsサムスン特許侵害訴訟-
今年4月にアップル(Apple)がサムスン(Samsung)を特許侵害で訴えた事案は本コラムで取り上げましたが、その後逆にサムスンが韓国・日本・ドイツ・アメリカでアップルを提訴し、一部では茶番だと言われるような訴訟合戦になっている。この訴訟の中でアップルは販売差し止めの対象とするか判断するためとして、サムスンに試作品の提出を求めていた。裁判所はアップルのこの要求を条件付きで認めていた。これに対して、サムスン側も次期iPhoneとiPadの試作品の提出を求めたようである。
本訴訟では抗争関係にある両者ではあるが、サムスンにとってアップルは2番目に大きな取引相手であるし、アップルにとっても自社製品の部品サプライヤーとしてサムスンは重要な取引相手である。このような巨大企業同士の訴訟の場合、訴訟の間接的な目的として部品調達の便宜をはかることなどがあったりするようで、本件でもそのような事案かと思っていたのですが、思いの外本格的な訴訟となってきました。
しかし、アップルはサムスンが"look & feel"の侵害をしていると訴えたようですが、これが根拠となるといろいろ訴えられるものがありそうだし、長引けば長引くほど弁護士が儲かり誰がこの訴訟の勝者なのかと考えてしまいます。なにはともあれ"馬鹿げた訴訟"とも一部で称されたこの訴訟は、スマートフォン等色々関係してくると思われるので、注目しておきたいところです。
【関連リンク】
・アップル vs サムスン知財訴訟 -サムスンが「iPhone 5」「iPad 3」の試作品閲覧を要求 -WirelessWire News-
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