Apple、スマートフォン訴訟においてHTCと和解
2012/11/27 知財・ライセンス, 特許法, メーカー

事案の概要
米Appleは、Androidを搭載したスマホを開発する主力企業の台湾HTC、米Motorola Mobility、韓国Samsung Electronicsの3社との間で、世界規模での特許訴訟合戦を展開してきた。ところが、2012年11月10日、同社はHTCとの間で、和解の上、訴えを取り下げる共同声明を発表した。すなわち、Appleは「iPhone(アイフォーン)」の機能を盗用しているとして、HTCを訴えていたが、これまで繰り広げてきた特許訴訟につき両社は和解し、10年間のライセンス契約を締結の上すべての訴訟を取り下げることになったのである。なお、11日公表された共同発表資料において、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は「引き続き製品のイノベーションに鋭い焦点を当てていく」と述べている。
コメント
2012年度第3四半期の世界市場調査によると、スマートフォン市場におけるHTCの出荷数量は前年同期比で42.5%も減少し、そのシェアも10.3%であったものが4.0%と大幅に減少している。そのため、Appleにとって、HTCは市場競争においてもはや大きな脅威ではなくなってきたといえる。今回のHTCとの和解については、売り上げを伸ばすSamsungとの訴訟により多くの資源を集中した方が良い、というApple側の判断があったのではないか。
スマートフォンに関する特許訴訟は、知的財産権の戦略・活用法についても、大きな影響を与えることがあるといえよう。
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