エルピーダ債権者が独自の更生案を東京地裁に提出、米マイクロンに対抗
2012/08/14 事業再生・倒産, 倒産法, 破産法, メーカー

概要
会社更生手続き中のエルピーダメモリの一部債権者が、同社に300億円を融資することを柱とする独自の更生計画案を東京地方裁判所に提出した。
同社は米半導体大手マイクロン・テクノロジーによる総額2000億円を融資することを柱とする買収案に合意したのに対し、一部債権者はエルピーダの企業価値が3000億円を上回っているにもかかわらず支援額が不当に低く、600億円でエルピーダ株の全額を取得するのは債権者やその他の株主にとっても極めて不適正であると指摘。300億円をつなぎ対抗案を提出することによって、大手の銀行等にも呼びかける等、エルピーダを公正に評価するスポンサーを模索する。
対抗案を提出した債権者は、エルピーダの社債を保有する投資ファンドなど計20社。エルピーダは、8月21日までにマイクロンによる買収を柱とした更生計画案を東京地裁に提出する予定で、その後は債権者の同意と裁判所の認可を得て、更生計画は確定する。
コメント
過去に台湾企業等の買収経験があるものの、いまだはっきりとその成果を出せずにいるマイクロンによるエルピーダ買収の不安が、債権者グループに、つなぎとしての独自の対抗案提出を促したといえる。会社更生手続き中の企業について、債権者側が再建案を提示するのは極めて異例であることからも、どのような更生計画が確定するかに注目が集まる。
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