クレーン大手、子会社元副社長が7億円横領
2012/06/11 コンプライアンス, 民法・商法, メーカー
事案の概要
9日、クレーン大手のタダノは、その米国子会社の元副社長が、2010年から約7億円を横領していた疑いがあると発表した。タダノは、元副社長を5月21日付で解任し、現地の捜査当局に告発した。
米国籍の元副社長は、米国の弁護士資格を有しており、法務を担当していた。当人は、実在しない訴訟の手数料などの法務費用を水増しし、架空の法律事務所に支払うなどして利益を得ていた疑いがあるという。
タダノは、発覚が遅れた理由として、米国の弁護士費用は高いという思い込みがあったことを挙げている。
コメント
本件は、企業コンプライアンスの重要性を考えさせられる事件である。また、会社がこうした違法行為をより迅速に突き止めるためには、法解釈や適用だけではなく、国内外の法務のあり方に広い見識を持つ必要であることを考えさせられる事件である。
日本は、司法制度改革に伴い、法解釈や適用に対する知識に長けた人材が増加しつつある。企業は、これらの能力がベースにある人材を、優れた企業コンプライアンス業務のできる人材、ひいては国外の法務にも目を向けられる人材に育成していくという道もあるのではないか。
関連コンテンツ
新着情報
- 弁護士
- 仁戸田 康平弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530--0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号
- まとめ
- 解雇の種類と手続き まとめ2024.3.4
- 解雇とは、会社が従業員との労働契約関係を一方的に破棄する行為をいいます。従業員にとっては職を...
- 業務効率化
- Lecheck公式資料ダウンロード
- セミナー
- 大橋 乃梨子 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所 シニアアソシエイト/東京弁護士会所属)
- 井川 湧理 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所/第二東京弁護士会所属)
- 【オンライン】事業譲渡と株式譲渡における法務DDの概要と着目ポイント<基礎編>
- NEW
- 2024/04/09
- 12:00~12:30
- 解説動画
- 奥村友宏 氏(LegalOn Technologies 執行役員、法務開発責任者、弁護士)
- 登島和弘 氏(新企業法務倶楽部 代表取締役…企業法務歴33年)
- 潮崎明憲 氏(株式会社パソナ 法務専門キャリアアドバイザー)
- [アーカイブ]”法務キャリア”の明暗を分ける!5年後に向けて必要なスキル・マインド・経験
- 終了
- 視聴時間1時間27分
- ニュース
- 大谷翔平の通訳、違法賭博疑いで球団を解雇/日本における賭博の扱い2024.3.22
- アメリカ・メジャーリーグの野球チーム、ロサンゼルス・ドジャースは、3月21日、大谷翔平選手の通...
- 業務効率化
- LegalForce公式資料ダウンロード
- 弁護士
- 南川 克博弁護士
- 弁護士法人かなめ 福岡事務所
- 〒810-0801
福岡県福岡市博多区中洲5丁目3−8 アクア博多 5階
- 解説動画
- 加藤 賢弁護士
- 【無料】上場企業・IPO準備企業の会社法務部門・総務部門・経理部門の担当者が知っておきたい金融商品取引法の開示規制の基礎
- 視聴時間1時間