中国:AI生成画像の著作権侵害を認めた初の判決~その概要と文化庁「考え方」との比較~
「生成AIにより他人著作物の類似物が生成された場合に著作権侵害が認められるか」。この問題に関し, 中国では, 本年(2024年) 2月8日に, 広州インターネット法院が, 画像生成AIにより生成された画像について, 生成AIサービスの提供事業者による著作権侵害を認める中国初の判決(また, おそらく世界初の判決)((2024) 0192民初113号)(以下「本判決」)を下した。そこで, 本稿では, 本判決の概要を紹介するとともに, 「考え方」と本判決の内容を比較する。