三菱東京UFJ銀行が有期の非正規労働者を無期雇用に
2014/07/25 労務法務, 労働法全般, その他
事案の概要
三菱東京UFJ銀行は3年以上継続して勤務している非正規労働者を、来年4月から無期雇用契約に切り替える方針を固めた。窓口業務を担う約45000人のうち約11000人が非正規社員であり、従来は半年から1年の期間を定めて契約更新を行っていた。無期限となれば定年である60歳まで、再雇用制度を使えば65歳までが働くことが出来る。
非正規労働者の雇用を安定させモチベーションを高める狙いがありそうだ。また雇用の安定を図ることにより仕事の魅力を高め、人材流出を防止することも狙いと思われる。2018年から有期から無期への切り替えが行われる労働契約法を先取りする動きと言える。
改正労働契約法について
2013年4月1日以降から5年以上継続して期限付きの非正規労働者として働いている者は、その者が希望すれば無期雇用契約に切り替えることが出来る。改正から5年後である2018年4月から、この制度により有期雇用契約から無期雇用契約に切り替えが行われる。
コメント
現在非正規労働者は1900万人おり、その雇用問題は社会問題と言える。今回の動きは積極的に雇用の安定に寄与していると言え、大手銀行に求められる社会的役割を果たしていると言える。また企業側においても社員のモチベーションを高めることが出来、人材流出を防止できるというメリットがある。
改正労働契約法18条1項(上記項目・URL参照)による有期から無期への切り替えが行われ始める2018年4月を控えて同様の動きが他社に広がるか注目される。
関連コンテンツ
新着情報
- 業務効率化
- LegalForce公式資料ダウンロード
- 弁護士
- 石田 雅大弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号
- まとめ
- 株主提案の手続きと対応 まとめ2024.4.10
- 今年もまもなく定時株主総会の季節がやってきます。多くの企業にとってこの定時株主総会を問題無く無...
- ニュース
- 幻の「間人ガニ」を産地偽装、不正競争防止法違反容疑で逮捕2024.4.12
- 別産地のカニを、“幻のカニ”と呼ばれる「間人ガニ」と偽り販売していたなどとして、水産会社の役員...
- セミナー
- 岡部 真記弁護士
- 森下 実名子弁護士
- 【リアル】契約審査のイロハ(座談会)-法務担当者向け 法務基礎シリーズ-
- NEW
- 2024/07/18
- 15:30~17:00
- 弁護士
- 淺田 祐実弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号
- 業務効率化
- LegalForceキャビネ公式資料ダウンロード
- 解説動画
- 江嵜 宗利弁護士
- 【無料】今更聞けない!? 改正電気通信事業法とウェブサービス
- 視聴時間53分
- 解説動画
- 江嵜 宗利弁護士
- 【無料】新たなステージに入ったNFTビジネス ~Web3.0の最新動向と法的論点の解説~
- 終了
- 視聴時間1時間15分