イレッサ訴訟、2原告の敗訴確定!!弁護団が印紙を払い忘れ
2012/01/10 訴訟対応, 民事訴訟法, その他

【事案の概要】
肺がん治療薬「イレッサ」(一般名・ゲフィチニブ)」を服用した患者3名が亡くなった事件を巡る損害賠償訴訟において、原告2名の敗訴が確定した。
同訴訟では、昨年11月に東京高裁で原告側敗訴の判決が出ていた。
原告側は上告する方針だったが、原告弁護団が印紙代を期限までに納付しなかったため、上告が却下された。
弁護団は「原告に心からの謝罪を申し上げ、ご理解をいただいた。支援を頂いた多くの方々に心よりおわび申し上げます」とのコメントを発表。
これに対し、原告団を代表する近沢昭雄さん(68)は、「手続きの不備でこうなり、本当に残念。」「今後に向けて頑張るしかない」とのコメントを発表し、悔しさをにじませた。
一方、残る2名の原告の訴訟は続行する。
【雑感】
信頼すべき弁護団のミスで敗訴となったのは非常に残念でならない。
印紙代の納付に限らず、弁護士の仕事には、依頼人の一生を左右しかねない作業が多く含まれている。
社会の弁護士に対するイメージや信頼を損ねたという点で、本事件の与える影響は決して少ないであろう。
ただ、ほとんどの弁護士は依頼者の利益を第一に考え、ミスがないように日々気をつけている。
本事件により、弁護士という職業そのものに対する信頼が失墜しないよう祈るばかりだ。
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