多様化を見越して
2012/01/05 法務採用, 民法・商法, その他

事案の概要
株式会社リクルートは、2011年12月30日付(米国時間)で、米Advantage Resourcing America, Inc.(以下、「ARA」) と 蘭Advantage Resourcing Europe B.V. (以下、「 ARE 」)の株式を100%取得した。
株式取得の目的は、日本国内の人材派遣業に取り組んでいるリクルートが、海外での人材派遣事業を加速・拡大することである。
リクルートは、日本で培った派遣事業ノウハウを海外でも活かせると考え、既に米国の人材派遣企業2社を子会社化しており、海外での人材派遣事業を展開していた。しかも、想定を上回る利益を上げた。そのため、今回の買収へと発展したのである。
雑感
リクルートは、「国や規模を超えたサービス提供を実現してまいります」と、同社HP上で発表している。現状は、人材派遣会社を買収しているのみで、人材派遣業の国際化にとどまるだろうが、ここで国際化のノウハウを手に入れたら、次は人材紹介の国際化にも乗り出すのではなかろうか。そうなれば、日本企業といえど、日本人ばかりでない、国際色豊かな企業が飛躍的に増加すると思われる。
多様な人材を確保することは、組織の活性化につながるが、その反面文化や考え方も多様となる。そうすることで、これまで問題とならなかった(本来問題とすべきだったが、中々声にならなかった事項を含め)ことが問題として表面化することもあるだろう。あらかじめ、そのような問題を起こさないような対処をすることが、法務・コンプライアンス部に求められるのではないだろうか。
【関連リンク】
関連コンテンツ
新着情報

- 解説動画
加藤 賢弁護士
- 【無料】上場企業・IPO準備企業の会社法務部門・総務部門・経理部門の担当者が知っておきたい金融商品取引法の開示規制の基礎
- 終了
- 視聴時間1時間

- まとめ
- 中国「データ越境移転促進・規範化規定」解説2024.4.23
- 中国の現行法令上, 香港・マカオ・台湾を除く中国本土内(「境内」)から境外への個人情報等の移転...

- 解説動画
浅田 一樹弁護士
- 【無料】国際契約における準拠法と紛争解決条項
- 終了
- 視聴時間1時間
- セミナー
森田 芳玄 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所 パートナー/東京弁護士会所属)
- 【オンライン】IPOを見据えた内部調査・第三者委員会活用のポイント
- 終了
- 2025/05/21
- 12:00~12:45
- 弁護士
- 福丸 智温弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号
- 弁護士
- 松田 康隆弁護士
- ロジットパートナーズ法律会計事務所
- 〒141-0031
東京都品川区西五反田1-30-2ウィン五反田ビル2階

- 業務効率化
- Mercator® by Citco公式資料ダウンロード

- 業務効率化
- 法務の業務効率化

- ニュース
- 日産自動車の定時総会で株主提案が否決、役員報酬規制について2025.6.27
- NEW
- 日産自動車の定時株主総会において、役員報酬制度の見直しを求める株主提案が否決されたことが明らか...