法律書電子版、定額で読み放題
2011/12/20 知財・ライセンス, 著作権法, その他

1.概要
日本ユニシスの専門書電子化新事業は、有斐閣の法律専門書の電子化から始める。日本ユニシスは今後、他の専門出版社にも呼びかけて、同様のサービスを増やし、将来的には電子コンテンツ全般を取り扱うサービス提供事業に育てる考え。他の分野の専門出版社や動画配信などに範囲を広げ、5年後に50億円規模の事業に育てる。
まずは、有斐閣と共同でサービス「YDC1000」を始める。有斐閣の法律関連専門書約1000点を電子化し、年額1万2000円を支払って会員になれば、何冊でも閲覧可能となる。利用促進を狙い、12年3月までは無料で提供し、同年4月以降有料化する。
専用の閲覧ソフトを用意し、DRM(デジタル著作権管理)を掛けてコピーなどを制限する。もっとも、1ページ単位でテキストをコピーできる機能は持たせ、論文などで引用しやすいようにする。パソコンでの利用を想定しているが、タブレットなどにも順次対応する予定。
2.雑感
法律専門書などの専門書は大抵の場合、分厚く重たいため、持ち運びに不便です。また、高価で発行部数も少ないため、入手が困難となるものも多い。このような性質を有する専門書が電子化されれば、端末を持ち歩くだけでよくなり、持ち運びが便利になります。また、入手も容易になります。さらに、論文等での引用がしやすくなるという利点もあります。そのうえ、定額料金で利用が可能となる今回の新サービスにより、価格の点も改善されるかもしれません。
気にかかるのは複製が用意になることによる著作権侵害の点ですが、DRMを掛けてコピー等を制限するとのことでもあり、また、今後のシステム運営でも著作権の問題について考えてはいると思われるので、この点はクリアするものと考えられます。
企業法務の担当者も必要に応じて法律書等の専門書を紐解く機会が生じると思われますが、今回のサービスにより専門書を容易に読むことができるようになり、仕事のスピードが上がるようになるでしょう。
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