「mixiページ」、肖像権問題をクリアできるか??
2011/09/09 コンプライアンス, 商標法, IT

概要
mixiページは、それまでのmixiのコミュニティとは異なり、誰でも閲覧可能なところに大きな特徴がある。mixiが想定するのは、企業や芸能人が宣伝のために使う場面。狙いは、マスマーケティングの分野を開拓し、Facebookに対抗して利用者を増やそうとするところにある。
ページ数は、2011年9月6日時点で1万4千ページに達した。
しかし、問題も起きている。
それまでmixiは閉じられた交流空間だったため、無許可で芸能人やキャラクターの画像を使用することも、あまり厳しく取り締まられていなかった。
ところがmixiページはオープンなので、無許可での資料使用が外部から分かりやすく、所有者から抗議が来ることが予想できる。一方ユーザー側で、無許可での使用を今までとくに咎められなかった層には戸惑いを与えるだろう。
今のところ、実際に問題になった事例はないようだが、肖像権侵害が起きている数は少なくないと思われる。
運営会社の対策は?
インターネット上では、画像や映像が簡単に取得できるため、それら資料の無断使用は常に問題になりうる。よって運営会社には適切な予防策をとることが求められる。
mixiは、ページの利用規約上で、写真等の本人もしくは本人に承認された管理者が作成すること、それ以外の第三者は作成できないことと明記し、違反がないか、パトロールする体制を作っている。
これらは肖像権侵害への対応としては、従来とられている方法と変わりない。
閉鎖空間からオープンな空間に切り替わろうとする運営会社として効果的な対策が立てられるかは、今後にかかっている。
【関連リンク】
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- SNS大手のミクシィが新サービス「mixiページ」開始、狙いは企業の販促ニーズ(東洋経済オンライン)(リンク切れ)
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