栄光から一転…高校野球飲酒問題
2011/08/24 コンプライアンス, 危機管理, 民法・商法, その他
概要
今夏の全国高校野球で準優勝した光星学院高等学校での飲酒問題が22日、発覚した。被災地東北の思いを胸に戦った野球部員たちの爽やかな印象が一転、後味の悪い結末となった。
経緯
事件が明らかになった発端は、インターネットのブログでの書き込みだという。同校の野球部員がインターネットのブログで酒を飲んだと書き込んでいる、との外部からの情報を得て学校側が調査し、その結果、3選手が昨年12月に帰省した際に飲酒していたことが判明した。
雑感
今回の事件の対応策としては、①違法行為の抑制、②情報教育・管理体制の構築、③問題発覚後の対応、が挙げられる。
まず、一度違法行為が行われてしまうと致命的なダメージを受けるため、事前の対応策として、違法行為の抑制についての教育・体制の構築は必須である。
また、ブログやツイッター等の情報ツールの利用は、広告宣伝等用い方によっては便利で効果的である一方、内部情報の流出等により重大な結果をもたらすおそれがある。使用方法に対する教育や内部規約の作成が重要である。
さらに、光星学院の飲酒問題では、学校側がいつブログの内容を把握したのか等不自然な点がある。違法行為が行われたとの情報を把握しつつ意図的に隠蔽していたとすると、対外的な印象を悪くすることとなり、更にダメージが大きくなる可能性がある。ダメージを最小限に抑えるために、問題発覚後の対応策についても事前にマニュアルを作成する等手段を講じておく必要があるだろう。
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