カネミ油症救済の議員立法 民主党提出方針
2012/08/02 法務相談一般, 民法・商法, その他

事案の概要
民主党は、1968年に西日本一体で発生した大規模な公害「カネミ油症」患者へ年間24万円の支給金を支払う旨の法案を議員立法で今国会に提出する方針を固めた。カネミ油症患者に対しては、過去に公的救済は行われておらず、患者らがかねて立法措置を求めていた。また、患者の認定に関する診断基準を見直し、認定患者と同じ米ぬか油を食べて一定の症状が見られる家族は、新たに患者として認定する。現在約1370人の認定患者は2000人弱に拡大するとみられている。
カネミ油症事件とは、福岡県北九州市小倉北区(事件発生当時は小倉区)にあるカネミ倉庫株式会社で作られた食用油(こめ油・米糠油)[1]「カネミライスオイル」の製造過程で、脱臭のために熱媒体として使用されていたPCB(ポリ塩化ビフェニル)が、配管作業ミスで配管部から漏れて混入し、これが加熱されてダイオキシンに変化した。 このダイオキシンを油を通して摂取した人々に、顔面などへの色素沈着や塩素挫瘡(クロルアクネ)など肌の異常、頭痛、手足のしびれ、肝機能障害などを引き起こし、また妊娠中に油を摂取した患者からは、皮膚に色素が沈着した状態の赤ちゃんが生まれたなどの公害を引き起こした事件である。
コメント
カネミ油症に関する民事事件の方は、未だ解決しておらず、国による救済の必要性がかねてから求められていた。しかし年間24万という支給額は、患者の被った甚大な精神的、肉体的損害からすると少なすぎるとも思われる。
関連コンテンツ
新着情報
- 業務効率化
- 鈴与の契約書管理 公式資料ダウンロード
- ニュース
- 公取委が「今治造船」の「ジャパンマリンユナイテッド」子会社化を承認、企業結合規制について2025.11.27
- 公正取引委員会が18日、造船最大手「今治造船」(愛媛県今治市)による「ジャパンマリンユナイテッ...
- 弁護士

- 原内 直哉弁護士
- インテンス法律事務所
- 〒162-0814
東京都新宿区新小川町4番7号アオヤギビル3階
- 業務効率化
- 法務の業務効率化
- セミナー
茂木 翔 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所/第一東京弁護士会所属)
- 【オンライン】暗号資産ファンドの最前線:制度改正と実務対応
- 終了
- 2025/05/29
- 12:00~13:00
- まとめ
- 改正障害者差別解消法が施行、事業者に合理的配慮の提供義務2024.4.3
- 障害者差別解消法が改正され、4月1日に施行されました。これにより、事業者による障害のある人への...
- 解説動画
大東 泰雄弁護士
- 【無料】優越的地位の濫用・下請法の最新トピック一挙解説 ~コスト上昇下での価格交渉・インボイス制度対応の留意点~
- 終了
- 視聴時間1時間
- 解説動画
奥村友宏 氏(LegalOn Technologies 執行役員、法務開発責任者、弁護士)
登島和弘 氏(新企業法務倶楽部 代表取締役…企業法務歴33年)
潮崎明憲 氏(株式会社パソナ 法務専門キャリアアドバイザー)
- [アーカイブ]”法務キャリア”の明暗を分ける!5年後に向けて必要なスキル・マインド・経験
- 終了
- 視聴時間1時間27分
- 弁護士

- 福丸 智温弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号










