デパート売上高5年ぶりにプラスに
2012/07/23 法務相談一般, 民法・商法, 流通

事案の概要
19日の日本百貨店協会の発表によれば、全国百貨店売上高は前年同期比1.8%増の2兆9495億円となった。売上高が前年実績を上回るのは5年ぶりである。東日本大震災の影響で売り上げが大きく落ち込んでいた昨年の反動が大きいが、紳士服を中心に高額品が好調であったことが主な要因である。百貨店の新店を含む新商業施設が4月以降相次いで開業し注目を集めて集客につながったことも、売上増の一因と見られる。
一方、6月単月の売上高は前年同期比1.2%減の4829億円となった。2ヶ月連続のマイナスである。大雨や台風4号の上陸により客足が鈍ったほか、低温の影響もあり、夏物衣料品が苦戦したことが要因と思われる。
私見
昨年3月の大震災では、消費が落ち込み全国百貨店売上高も低迷したが、ようやく上向き傾向が見られるようになってきたようだ。今年上半期に高額品の売上が好調であったことからすると、価格が少々高額であっても価値が高いものであれば購入を検討するというような、消費者の新たな志向が生まれているのかもしれない。
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