リーマンショック再びか
2012/06/22 事業再生・倒産, 民法・商法, その他

事案の概要
中小企業金融円滑化法は、リーマン・ショック以降の日本の景気が低迷する中、中小企業を中心として倒産することを防止するために制定された。同法は中小企業や住宅ローンの借り手が金融機関に返済負担の軽減を申し入れた際に、できる限り貸付条件の変更等を行うよう努めることなどを内容とする法律である。
ところが、同法は13年3月末で期限が切れるというのである。期限が切れると、債務不履行が生じている債権は、「不良債権」とみなされ、銀行側は相当の損失を処理する必要が生じる。そこで、銀行はそれに対処するため「引当金」を多く積んでいるが、これができるのは大手銀行だけであり、経営に余裕がない地方銀行や信用金庫は一気に損失処理を迫られることとなり、経営を圧迫し「隠れ不良債権」に対して懸念が生じている。
これに対応するために一部の信用金庫では、対等合併し財務基盤を強化し、態勢を整えるなどの動きも見られている。
コメント
政府は同法を施行することにより、リーマンショック後の中小企業支援に対し一定程度の対策をしたつもりであったが、それはただ単に問題を先送りしたに過ぎないのではないかとも思われる。同法の期限が切れた後が本当の正念場であり、金融支援等政府の政策が期待される。
関連コンテンツ
新着情報

- まとめ
- 中国「データ越境移転促進・規範化規定」解説2024.4.23
- 中国の現行法令上, 香港・マカオ・台湾を除く中国本土内(「境内」)から境外への個人情報等の移転...

- 解説動画
江嵜 宗利弁護士
- 【無料】新たなステージに入ったNFTビジネス ~Web3.0の最新動向と法的論点の解説~
- 終了
- 視聴時間1時間15分
- 弁護士
- 福丸 智温弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号

- 解説動画
斎藤 誠(三井住友信託銀行株式会社 ガバナンスコンサルティング部 部長(法務管掌))
斉藤 航(株式会社ブイキューブ バーチャル株主総会プロダクトマーケティングマネージャー)
- 【オンライン】電子提供制度下の株主総会振返りとバーチャル株主総会の挑戦 ~インタラクティブなバーチャル株主総会とは~
- 終了
- 視聴時間1時間8分
- セミナー
森田 芳玄 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所 パートナー/東京弁護士会所属)
- 【オンライン】IPOを見据えた内部調査・第三者委員会活用のポイント
- 終了
- 2025/05/21
- 12:00~12:45

- 業務効率化
- Hubble公式資料ダウンロード

- ニュース
- 日東電工の訴訟で再審開始決定、米国居住の被告は裁判知らず2025.8.7
- NEW
- 電子部品大手「日東電工」(大阪市)の元執行役員の外国人男性に損害賠償を命じた判決が確定した訴訟...

- 業務効率化
- Mercator® by Citco公式資料ダウンロード
- 弁護士
- 横田 真穂弁護士
- 弁護士法人咲くやこの花法律事務所
- 〒550-0011
大阪府大阪市西区阿波座1丁目6−1 JMFビル西本町01 9階