リーマンショック再びか
2012/06/22 事業再生・倒産, 民法・商法, その他

事案の概要
中小企業金融円滑化法は、リーマン・ショック以降の日本の景気が低迷する中、中小企業を中心として倒産することを防止するために制定された。同法は中小企業や住宅ローンの借り手が金融機関に返済負担の軽減を申し入れた際に、できる限り貸付条件の変更等を行うよう努めることなどを内容とする法律である。
ところが、同法は13年3月末で期限が切れるというのである。期限が切れると、債務不履行が生じている債権は、「不良債権」とみなされ、銀行側は相当の損失を処理する必要が生じる。そこで、銀行はそれに対処するため「引当金」を多く積んでいるが、これができるのは大手銀行だけであり、経営に余裕がない地方銀行や信用金庫は一気に損失処理を迫られることとなり、経営を圧迫し「隠れ不良債権」に対して懸念が生じている。
これに対応するために一部の信用金庫では、対等合併し財務基盤を強化し、態勢を整えるなどの動きも見られている。
コメント
政府は同法を施行することにより、リーマンショック後の中小企業支援に対し一定程度の対策をしたつもりであったが、それはただ単に問題を先送りしたに過ぎないのではないかとも思われる。同法の期限が切れた後が本当の正念場であり、金融支援等政府の政策が期待される。
関連コンテンツ
新着情報
- 解説動画
江嵜 宗利弁護士
- 【無料】今更聞けない!? 改正電気通信事業法とウェブサービス
- 終了
- 視聴時間53分
- 業務効率化
- Hubble公式資料ダウンロード
- ニュース
- 非上場会社で届出不要へ、譲渡制限付株式報酬とは2025.10.8
- 金融庁および金融審議会が現在、非上場企業が株式報酬を付与しやすくなるよう有価証券届出書の提出を...
- 弁護士
- 境 孝也弁護士
- さかい総合法律事務所
- 〒105-0004
東京都港区新橋3-9-10 天翔新橋ビル6階
- 弁護士

- 片山 優弁護士
- オリンピア法律事務所
- 〒460-0002
愛知県名古屋市中区丸の内一丁目17番19号 キリックス丸の内ビル5階
- 業務効率化
- LAWGUE公式資料ダウンロード
- 解説動画
大東 泰雄弁護士
- 【無料】優越的地位の濫用・下請法の最新トピック一挙解説 ~コスト上昇下での価格交渉・インボイス制度対応の留意点~
- 終了
- 視聴時間1時間
- セミナー
松永 倫明 セールスマネージャー(株式会社Cyberzeal、Viettel Cyber Security所属)
阿久津 透 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所/東京弁護士会所属)
- 【オンライン】経営と法務が備えるべきサイバーリスク~サイバー攻撃被害の現実と予防策〜
- 終了
- 2025/05/29
- 17:30~18:30
- まとめ
- 独占禁止法で禁止される「不当な取引制限」 まとめ2024.5.8
- 企業同士が連絡を取り合い、本来それぞれの企業が決めるべき商品の価格や生産量を共同で取り決める行...










