サムスンに謝罪をしたくないアップル
2012/11/06 知財・ライセンス, 特許法, メーカー

事案の概要
アップルが英国の裁判所の命令により、「サムスン電子はデザイン特許を侵害していない」という謝罪文をホームページに掲載したが、小細工を仕掛けており議論が起きている。
アップルの英国ホームページを見ると、アップルはホームページにアクセスした場合、最近発売された「iPadミニ」が画面いっぱいに表示されるよう初期画 面を変えた。謝罪文はキーボードの「ページダウン」を押すか、マウスで画面右側の「スクロール」ボタンを動かし画面を下げなければ見られないようにしている。
またこれに先立ち先月26日にアップルは1度目の謝罪文を英国ホームページに上げたが、内容をあいまいに表現し、アップルが他の国で勝訴した判決も言及して議論が起きた。これに対し英国の裁判所は「命令をまともに履行していない」として再掲載の命令を下した。
こうした態度のためか、サムスン電子と特許訴訟を行う渦中にiPhoneに対する消費者の忠誠度は落ちたことがわかった。先月末に米国の市場調査機関ストラテジーアナリティクスが調査した結果によると、米国のiPhoneユーザーの88%がアップルのスマートフォンを再び買いたいとの意向を明らかにした。これは昨年の93%に比べ5ポイント下落した数値だ。西欧のユーザーを対象にした調査でも再購買の意志は昨年の88%から今年は75%に落ちた。
米IT専門ウェブサイトのトムスハードウェアは、「最近のiPhone5に対する記事はiPhone4Sに比べ革新が不足しているという指摘が多かった。否定的なメディア報道がiPhoneに対する顧客の興味を落とした」と分析した。アップルはiPhone5発売後に株式時価総額が700億ドル減少した。iPadミニが発売された2日も株価は前日より3.33%落ち576.67ドルを記録した。
コメント
アップルとサムスンの侵害訴訟は泥沼状態だ。しかし、コンプライアンスの観点からすると今回のアップルの行動は問題だろう。
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