アフラックで情報漏洩
2012/03/08 コンプライアンス, 情報セキュリティ, 民法・商法, 金融・証券・保険

概要
アメリカンファミリー生命保険会社(アフラック)は3月6日、同社社員が顧客情報を記録したファイルを誤ったメールアドレスに送信していたことが判明したと発表した。これは2月27日、同社仙台総合支社の社員が、管轄する販売代理店に対して同代理店が担当する顧客情報の一部が記録されたファイルをメール送信した際に、誤ったアドレスに送信したというもの。
誤送信したファイルには、契約者2,555名の氏名、生年月日、年齢、性別、郵便番号、住所、電話番号、証券番号、保険種類、口数、契約種類、集団名、集団コード、払込方法、保険料、特約情報が記録されていた。なお、センシティブ情報、口座情報、クレジットカード情報は含まれていないとしている。同社では誤送信の判明後、直ちに誤送信先に連絡を取ろうとしたが、発表時点では連絡が取れていないとしている。
雑感
情報漏洩の代償について考えてみる。JNSA NPO日本ネットワークセキュリティ協会が発表している「情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」に基づく計算式によると、仮に個人が簡単に特定可能な状態で保険加入記録が漏えいした場合、漏えいした個人情報の価値は一人3万円となる。2555人で7,665万円である。ちなみに、メールアドレスのみの場合は、一人1000円である。この計算式は一つの基準として参考程度に考えるべきものだが、情報漏洩で会社に損害が発生した場合に数千万円、場合によっては億単位の損害賠償をされる恐れがある。クリックひとつでこのようなリスクが生じかねないことは、会社は従業員に教えてあげる必要があるだろう。
関連コンテンツ
新着情報
- 弁護士
- 水守 真由弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号

- 解説動画
大東 泰雄弁護士
- 【無料】優越的地位の濫用・下請法の最新トピック一挙解説 ~コスト上昇下での価格交渉・インボイス制度対応の留意点~
- 終了
- 視聴時間1時間

- 解説動画
斎藤 誠(三井住友信託銀行株式会社 ガバナンスコンサルティング部 部長(法務管掌))
斉藤 航(株式会社ブイキューブ バーチャル株主総会プロダクトマーケティングマネージャー)
- 【オンライン】電子提供制度下の株主総会振返りとバーチャル株主総会の挑戦 ~インタラクティブなバーチャル株主総会とは~
- 終了
- 視聴時間1時間8分

- ニュース
- 消費者庁による糖質カット炊飯器への処分を取り消し ー東京地裁2025.7.30
- ご飯の「糖質カット」をうたう炊飯器を巡る消費者庁の措置命令に対し、販売会社が取り消しを求めてい...

- 業務効率化
- Hubble公式資料ダウンロード

- まとめ
- 中国「データ越境移転促進・規範化規定」解説2024.4.23
- 中国の現行法令上, 香港・マカオ・台湾を除く中国本土内(「境内」)から境外への個人情報等の移転...

- 業務効率化
- LAWGUE公式資料ダウンロード
- 弁護士
- 境 孝也弁護士
- NEW
- さかい総合法律事務所
- 〒105-0004
東京都港区新橋3-9-10 天翔新橋ビル6階

- セミナー
片岡 玄一 氏(株式会社KADOKAWA グループ内部統制局 法務部 部長)
藤原 総一郎 氏(長島・大野・常松法律事務所 マネージング・パートナー)
板谷 隆平(MNTSQ株式会社 代表取締役/ 長島・大野・常松法律事務所 弁護士)
- 【オンライン】CORE 8による法務部門の革新:企業法務の未来を創る!KADOKAWAに学ぶ プレイブック×AIで切り拓く業務変革
- 終了
- 2025/06/30
- 23:59~23:59