金融庁、生損保の格付け導入
2012/02/24 行政対応, 民法・商法, 金融・証券・保険

概要
金融庁は、国内で営業しているすべての保険会社に対して、法令を守る姿勢や顧客保護の態勢などを4段階で評価し、その結果を次回の検査までの期間や、検査の厳しさなどに反映する制度を導入すると発表した。
6月までに試験的に始め、その後に本格的に導入する。
具体的には、経営管理態勢のほか、法令等順守態勢、保険募集管理態勢、資産運用リスク管理態勢など、金融検査マニュアルで分類される8項目について、A─Dの4段階で評価する。
保険会社に対する検査はおおむね3~4年に1回行われる。新制度では、評定結果は被検査会社に通知するほか、C評価以下の項目数が多い保険会社に対して検査サイクルを短縮したり、高い評価の項目を検証対象から外したりするなど、その後の検査の頻度、範囲、深度に反映させることを想定している。
なお、検査結果の公表は予定されていない。
同様の評定制度は、銀行を対象に2005年から導入されている。
私見
検査にまわせる金融庁の職員などには限りがあり、国家公務員の採用が抑制されている現状では、人員を増やして検査に対応することは困難である。そのため、今回の制度は効率的で実行性のある検査のためには有効であると考える。
検査結果の公表は予定されていないのであるから,金融庁にはしっかりとした検査を期待したい。
関連コンテンツ
新着情報

- 業務効率化
- Mercator® by Citco公式資料ダウンロード
- セミナー
森田 芳玄 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所 パートナー/東京弁護士会所属)
- 【オンライン】IPOを見据えた内部調査・第三者委員会活用のポイント
- NEW
- 2025/05/21
- 12:00~12:45

- まとめ
- 中国「データ越境移転促進・規範化規定」解説2024.4.23
- 中国の現行法令上, 香港・マカオ・台湾を除く中国本土内(「境内」)から境外への個人情報等の移転...

- 業務効率化
- Legaledge公式資料ダウンロード

- ニュース
- アウトドア用品大手パタゴニア、雇い止め訴訟が和解2025.4.28
- NEW
- アウトドア用品メーカー大手「パタゴニア・インターナショナル・インク」の日本支社に、無期転換前に...
- 弁護士
- 大谷 拓己弁護士
- 弁護士法人 咲くやこの花法律事務所
- 〒550-0011
大阪府大阪市西区阿波座1丁目6−1 JMFビル西本町01 9階

- 解説動画
江嵜 宗利弁護士
- 【無料】新たなステージに入ったNFTビジネス ~Web3.0の最新動向と法的論点の解説~
- 終了
- 視聴時間1時間15分
- 弁護士
- 水守 真由弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号

- 解説動画
加藤 賢弁護士
- 【無料】上場企業・IPO準備企業の会社法務部門・総務部門・経理部門の担当者が知っておきたい金融商品取引法の開示規制の基礎
- 終了
- 視聴時間1時間