ソーシャルメディアが広がって…
2011/09/26 法務相談一般, 民法・商法, その他

まずは流行に敏感な女性から
資生堂子会社のイプサ(東京都港区)は全国に78店舗を構え、ファッション感覚に鋭い女性層を顧客に持つ。この店舗では、ツイッターを使って、友人のフォロワーにギフトを送るサービスが、リアル店舗へ誘うことに効果を挙げている。「smylish」と呼ばれるこのサービスを利用したフォロワーのうち、来店したのは39%にものぼったという。
また、イプサのツイッターの公式アカウントでは、購入者の利用に関するつぶやきに関して返信するなど、こまめな対応をしている。こういった、店舗を構える小売業界にとって、オンライン・トゥー・オフライン(OtoO)を起点とした戦略は重要になりつつある。
食品会社の意識
食品は作り手の顔が見えるかどうかが購買行動に影響を与えやすい。味や品質はもちろん、安全・安心が厳しく問われるので、消費者も食の情報を巡って作り手、他の消費者と近づこうとする。それもあり、ソーシャルメディアを使う企業の割合は、電機・繊維等の業界を抑え、トップ(経済広報センター)とされる。
ただ、同時にソーシャルメディアは、企業からの直接の広告ではなく、友人・家族などの「人」を介するため、今までにない消費者への影響が生まれることもある。ロッテの若者向けガム「フィッツ」で実施された促販策では、動画サイトへテレビCMのダンスをまねて投稿する消費者の行動が話題を呼んだ。食品会社にとっては、消費者と直接繋がりイベント等の販売活動に巻き込んでいくチャンスでもあるのだ。
企業は期待していいのか
現在は、まだまだホームページの延長といった様に捉えている企業が多いかもしれない。しかし、消費者が「いいね!」という評判を挟むだけでその友人等への波及効果が大きいことが分かっている。口コミよりも大きく拡散する可能性があるので、拡がる時は一気に広まることも出てくるだろう。また、食品、特に農家などは生産者の顔がより見えるようになるので愛着を持ってもらい濃いファンを作ることが可能になる。繋げる力を活かせるかは企業次第。これからの動きに注目したい。
関連コンテンツ
新着情報

- 業務効率化
- 法務の業務効率化

- 解説動画
奥村友宏 氏(LegalOn Technologies 執行役員、法務開発責任者、弁護士)
登島和弘 氏(新企業法務倶楽部 代表取締役…企業法務歴33年)
潮崎明憲 氏(株式会社パソナ 法務専門キャリアアドバイザー)
- [アーカイブ]”法務キャリア”の明暗を分ける!5年後に向けて必要なスキル・マインド・経験
- 終了
- 視聴時間1時間27分
- セミナー
藤江 大輔 代表弁護士(弁護士法人GVA国際法律事務所/大阪弁護士会所属)
- 【リアル】東南アジア進出の落とし穴とチャンス:スタートアップが知るべき法務のポイント
- 終了
- 2025/03/27
- 16:00~17:30

- 業務効率化
- ContractS CLM公式資料ダウンロード

- 解説動画
加藤 賢弁護士
- 【無料】上場企業・IPO準備企業の会社法務部門・総務部門・経理部門の担当者が知っておきたい金融商品取引法の開示規制の基礎
- 終了
- 視聴時間1時間
- 弁護士
- 大谷 拓己弁護士
- 弁護士法人 咲くやこの花法律事務所
- 〒550-0011
大阪府大阪市西区阿波座1丁目6−1 JMFビル西本町01 9階

- ニュース
- 最高裁、父親の性的虐待で賠償認めず、民法の除斥期間とは2025.4.23
- 子どもの頃に性的虐待を受けたとして40代の女性が父親に損害賠償を求めていた訴訟で16日、最高裁...

- まとめ
- 中国「データ越境移転促進・規範化規定」解説2024.4.23
- 中国の現行法令上, 香港・マカオ・台湾を除く中国本土内(「境内」)から境外への個人情報等の移転...
- 弁護士
- 福丸 智温弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号