予測不能な膨らみ方!?切り餅訴訟
2011/09/07 知財・ライセンス, 特許法, メーカー

要旨
「サトウの切り餅」で知られる佐藤食品工業の切り餅に入れられた切り込みが、特許権を侵害していると越後製菓が訴えていた裁判で、7日、知財高裁は逆転中間判決を出した。
内容
越後製菓の切り餅は、焼くときれいに膨らみ形が崩れないよう側面にぐるりと1本の切れ目を入れたものであるのに対して、「サトウの切り餅」には側面に2本の切れ目と、加えて表面に十文字の切れ目を入れたものとなっている。
東京地裁が特許権侵害にあたらないとして越後製菓の訴えを退けていたのに対し、知財高裁は、特許で保護された発明の範囲について、側面への切り込みが要件であり上下面に切り込みのあるものを含まないとは理解できない、と判断した。
今後の行方は…
今回の判決は中間判決で、今後は特許侵害であることを前提として製造差し止めの範囲や損害額の算定などについて審理が続けられる。
業界トップのシェアをほこる「サトウの切り餅」、餅の膨らみ方と異なり訴訟経過は予測不能な膨らみ方となってしまったようだ。今後の対応が注目される。
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