美術品の盗難
2011/08/15 法務相談一般, 民法・商法, その他
レンブラントの盗難
米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)によると、ロサンゼルス近郊マリナデルレイの高級ホテル、リッツ・カールトンで13日夜、展示されていた17世紀オランダ絵画の巨匠レンブラントの作品が何者かによって盗まれた。
私的な展示会に出展されていたが、係員が目を離したわずか15分ほどの隙に持ち去られたという。
盗まれた作品はペンで描かれた「審判」で、25万ドル(約1900万円)の価値があるとみられる。地元警察が窃盗事件として監視カメラの解析などを進めている。事件のあったホテルは最高レベルの防犯対策が施されていたといい、警察は綿密に練られた犯行とみている。
早く犯人逮捕、美術品返還による事件解決をしてもらいたいものである。
日本の美術品盗難
美術品の盗難は海外だけの問題ではない。日本でも美術品の盗難は問題となっている。もっとも日本の場合は絵画ではなく、主に仏像の盗難が問題となっており、多くは文化財に登録されていないような仏像が被害にあっている。
近年の仏像の盗難の増加はだれにでも入れる境内、安置する木造の建物、有名でない仏像であること、そしてネットオークションの普及が主な原因と見られる。
しかしながら、最近では防犯対策に力を入れる寺社やセキュリティ会社の専用技術、県によっては専門の部署を設ける等の対策が取られている。
政教分離の問題
では、文化財ではない仏像を有し、防犯対策を取れないような資金の乏しい寺社はどうすべきか。国や自治体が支援すべきとの考えもありうる。ただ、仏像の場合、絵画のような美術品と異なり、信仰の対象となりうるものである。
仏像に金銭的価値しか見出さない窃盗犯とその対策を自治体が行うことの政教分離の問題、みなさんはどう考えるだろう。
関連コンテンツ
新着情報
- ニュース
- コーエーテクモゲームス、「信長の野望」などに関する著作権侵害等でシンガポール法人を提訴2024.4.16
- 人気ゲーム「信長の野望」や「太閤立志伝」などの音楽やゲーム画像、会社の商標が、許諾なしにアプリ...
- 業務効率化
- Lecheck公式資料ダウンロード
- セミナー
- 白井 薫平(Prighter Group)
- 阿久津 透 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所/東京弁護士会所属)
- 【オンライン】データ保護規制のポイント比較:EUのGDPRとこれからの日本の個人情報保護法
- 2024/05/15
- 17:00~18:00
- 弁護士
- 松本 健大弁護士
- オリンピア法律事務所
- 〒460-0002
愛知県名古屋市中区丸の内一丁目17番19号 キリックス丸の内ビル5階
- 弁護士
- 前田 敏洋弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号
- まとめ
- 改正障害者差別解消法が施行、事業者に合理的配慮の提供義務2024.4.3
- 障害者差別解消法が改正され、4月1日に施行されました。これにより、事業者による障害のある人への...
- 解説動画
- 江嵜 宗利弁護士
- 【無料】新たなステージに入ったNFTビジネス ~Web3.0の最新動向と法的論点の解説~
- 終了
- 視聴時間1時間15分
- 業務効率化
- LegalForce公式資料ダウンロード
- 解説動画
- 加藤 賢弁護士
- 【無料】上場企業・IPO準備企業の会社法務部門・総務部門・経理部門の担当者が知っておきたい金融商品取引法の開示規制の基礎
- 終了
- 視聴時間1時間