コンプライアンスを主張したら休業させられた・・・? 正義の社員の悲劇・・・
2011/07/05 労務法務, コンプライアンス, 労働法全般, その他

概要
勤務先のコンプライアンス(法令順守)違反を指摘したところ自宅待機を命じられ、不当に低い休業手当しか支払われなくなったとして、飲食関連企業の男性社員(37)が会社側に未払い賃金と慰謝料の支払いを求め、5日にも大阪地裁に提訴することが分かった。
詳細
はじまりは、男性が、会社が導入を検討した入札ごとに手数料がかかる新しいインターネットオークションシステム「ペニーオークション」に違法性がある可能性があり、コンプライアンス上問題があると指摘したこと。
その直後男性は会社から退職を勧められ、男性が応じないと自宅待機を命じられたという。自宅待機中は月数万円の休業手当しか受け取っていないという。
参考法令
労働基準法では、会社都合で社員を休ませる場合、休業手当を支払うよう義務づけているが、支給額は平均賃金の6割以上とされている。
第二十六条 使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の百分の六十以上の手当を支払わなければならない。
感想
コンプライアンス意識の低い経営者を持つと苦労するという例・・・
コンプライアンスブームが叫ばれてから、表には出ないがこういった事例はまだまだ存在するのではないか。
ペニーオークションが危険なビジネスとして報告されている現状を経営者が知らないのか、目先の利益にすがらなくてはならないほど追い詰められているのか。
詳細は不明だが、確実なことはこういった行為が横行する日本のコンプライアンスはまだまだ未熟であるということだ。
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