ルーマニア - 2025年NACE分類変更
2025/07/02 海外法務, コンプライアンス

はじめに
世界的に、企業にはより高度なガバナンスが求められるようになっており、法務や管理部門担当者は、これまで以上に注意深く対応する必要があります。
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ルーマニア政府は、欧州基準への適合および経済の変化への対応を目的として、欧州共同体経済活動統計分類(NACE)コードの更新を承認しました。
2025年1月1日時点よりNACE第3版が施行され、ルーマニア国内で事業を行うすべての企業に適用されます。
背景
2024年4月25日、ルーマニア国家統計局は官報において、命令第377号を公布しました。本命令は、国内経済における経済活動分類の更新を定めるものであり、NACE第3版の導入を示しています。
主な変更点
NACE第2版の基本的な分類規則は維持されているものの、NACE第3版では重要な変更がいくつか加えられています。
• 一部のNACEコードは名称を維持しつつ、番号が変更されています。
• その他のコードは、番号はそのままで名称が変更されています。
• 特定のコードは、より詳細な分類に分割されています。
• いくつかのコードは、統合されています。
遵守のためのステップ
企業は、次の措置を講じる必要があります。
1. 該当するNACEコードを確認し、第2版と第3版との間の変更点を明確にする。
2. 必要に応じて、NACEコードを更新する。
3. 株主総会を開催して、変更を承認する。
4. 会社の定款を更新する。
5. 株主総会の決議書および更新された定款を商業登記所に提出する。
コンプライアンス違反のリスク
NACEコードを更新しない場合、以下のような問題が生じる可能性があります。
1. 税務上の影響:特定の税制優遇措置からの除外、または重要な税制インセンティブの喪失の可能性
2. 許認可の問題:必要な許可なしに事業を行うリスク、罰金、制裁処置または営業停止につながる可能性
3. 法的責任:会社代表者に対する刑事訴追など、重大な法的リスクにさらされる可能性
NACEコード更新に関するご質問やサポートが必要な場合は、mercator@citco.comまでご連絡ください。
複数の国・地域をまたいで企業法務を適切に行うには、専門知識やリソース、常時の監視体制が求められます。
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