チロルチョコへの虫混入投稿で投稿者が事実誤認を認め謝罪、迅速・丁寧な企業対応に高評価
2024/11/12 労務法務, 危機管理, 労働法全般, 食料品メーカー

はじめに
11月上旬ごろ、人気チョコレート菓子「チロルチョコ」に虫が混入していたとする写真と動画がX上に投稿されました。
チロルチョコを製造するチロルチョコ株式会社は公式Xアカウントを通じて、投稿の商品が「昨年以前の商品と推測される」と指摘し、長期保存した過程で混入したのではないかと反応しました。
結果として投稿者が事実誤認を認め、投稿は削除されました。
チロルチョコの一連の対応が迅速かつ丁寧だったことから、消費者から大きく評価される結果となりました。
白い虫が動く動画が投稿される
チロルチョコ社は1903年に創業され、四角い一口サイズのチョコレート菓子を販売する会社です。チョコレートの味のバリエーションは幅広く、ミルクチョコレートやきなこもちなどの定番商品のほか、季節限定や期間限定の商品も販売しています。
このチロルチョコに生きた虫が混入しているという動画がXに投稿されたのは11月4日のこと。動画にはチロルチョコの上で芋虫のような白っぽい虫が動いている様子が映されていました。
またたく間に動画が拡散され、消費者の間で動揺が広がる中、投稿から数時間後にチロルチョコ社の公式Xが「調査を行う」旨、コメント。さらに、
・投稿に写っていたチョコレートは毎年発売される季節限定商品であること
・この季節限定商品の2024年の発売はまだ行っていないこと
・そのため、投稿に写っていたチョコレートは2023年以前に発売されたものであると推察されること
などを発信しました。
その後、翌11月5日、チロルチョコ社の公式Xは、チョコを最近購入したというのは投稿主の事実誤認で、自宅での保管状況がよくなかったことが確認されたと報告しました。
加えて、本件に関し投稿主本人および家族からお詫びの連絡をもらったとし、「投稿主様へのコメントやお問い合わせはお控え頂けますと幸いです」と呼びかけました。
問題の投稿があった11月4日は連休最終日でしたが、それにも関わらず、迅速な対応を取り、さらに投稿者に誹謗中傷が及ばないよう呼びかけたことなどを高く評価する声がX上で続々とあがっています。
異物混入で対応迫られた企業
食品に虫などの異物混入があった場合、消費者の間で不安が広がり、企業としてのイメージダウンにもつながりかねません。
2023年5月には、株式会社トリドールホールディングスが運営する讃岐うどん専門店「丸亀製麺」でも異物混入がSNS上で騒がれました。販売開始された「丸亀シェイクうどん」の容器の中に、生きたカエルが動く動画が投稿されたためです。丸亀製麺はその後、会社公式サイトで謝罪。一時販売休止とし、生野菜を扱う取引先の全工場で立ち入り検査を実施したといいます。
また、2014年12月には人気カップ焼きそば“ペヤング”の購入者がTwitterにて、焼きそばの上に黒い虫のようなものが映る写真を「ゴキブリ出てきた」というコメントと共に投稿し、話題となりました。最終的に、製造元のまるか食品株式会社は約5ヶ月にわたり、ペヤングを販売中止としています。
コメント
ペヤングのゴキブリ混入騒動の際、「年間約1億0560万食が生産されるペヤングにおいて、1食分に不具合が起きた場合の不良品率はわずか0.00000095%である」とする識者のコメントが見られました。
「ペヤング事件」とは、いったい何だったのか(東洋経済オンライン)
換言すると、大手食品メーカーは、99.99999905%の商品で不具合が起きなくても、年間に1食分でも不具合が起きれば、品質管理への信頼が大きく揺らぐシビアな立場にあるということになります。
ましてや、SNSが普及した現代では、商品に不具合を起こさないことはもちろんのこと、不具合が発生した際に、メーカーとしていかに早く正確な情報を発信し、誠実に対応するかが重要になります。
ときに、今回のように、世間が休日であっても、対応を求められるケースも想定されます。休日対応時の労務管理も含め、迅速かつ真摯な対応ができる広報体制を社内に構築する必要がありそうです。
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