ミッフィーとキャッシーが共同で義援金!!
2011/06/09 知財・ライセンス, 著作権法, 商標法, エンターテイメント

概要
サンリオとオランダのメルシス社は、サンリオのキャラクター「キャシー」と、オランダのディック・ブルーナ氏が創作した著名なキャラクターである「ミッフィー」をめぐる訴訟について和解に合意しました。
「訴訟を行うことにより費やす両社の諸費用をむしろ日本の復旧・復興のために寄付すべきであるという結論に至」ったことが理由であるとし、両者は共同で15万ユーロ(約1,750万円)を東日本大震災への義援金として寄付することを発表しました。
詳細
・事件の概要
2010年に、オランダのアムステルダム地方裁判所は「キャシー」が「ミッフィー」に関する著作権と商標権を侵害しているとして差止め仮処分命令を下す。
これに対してサンリオは権利侵害をしていないとして異議申し立てを行いました。その後本案訴訟として継続。また、サンリオ側はミッフィーの商標権取り消し訴訟を提起していました。
・和解の経緯
訴訟は継続中でしたが、東日本大震災を契機に状況が変化。
震災に心を痛めた「ミッフィー」の作者デッィク・ブルーナ氏が、深い悲しみと思いやりから被災者の方を励ますために2粒の涙を流すミッフィーを描くいており、ブルーナ氏の意思及び両社の復興への思いから「震災へのは訴訟を行うことにより費やす両社の諸費用をむしろ日本の復旧・復興のために寄付すべき」として和解を行いました。
両者はお互いのキャラクターを相互に尊重する立場を堅持するとしている。また、サンリオは権利侵害は認めていないが「キャシー」関連の製品を自主的に使用しないこととしている。
総評
事件そのものは、「ミッフィー」が「キャッシー」の商標権を侵害しているかという点で問題になっていた。確かに私の個人的な意見とすれば随分と似ているようには感じました。
今回の和解は、震災を契機として訴訟費用を義援金とすることとした点で珍しく、心が温まる。
結果としてはサンリオ側は著作権侵害を認めないことで決着し、また企業イメージという点でも悪くない方法であったといえる。メルシス側としてもサンリオが今後キャラクターを使用しないとすることで最低限の結果を得ていると思われる。
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