意外と面白い法律系ドラマ
2011/01/07 コンプライアンス, 民法・商法, 刑事法, その他

ドラマ紹介
【告発~国選弁護人】
今月から始まる法律系ドラマ、まずは、古畑任三朗でも好演した、田村正和主演の「告発~国選弁護人」である。
罪を犯した人間の弁護をする弁護人の話で、刑事訴訟が舞台のストーリー。この作品のポイントは、刑事弁護、特に国選弁護人にスポットをあてていることである。
刑事弁護の現実は、お金にならない、ということでビジネスと考えると厳しいものではある。使命感を持ち、人間味のある人たちが、刑事弁護を支えているのではないだろうか。
そんな個性のある弁護人の弁護活動を、ドラマを通しながら、広く一般市民に知ってもらうキッカケとしては面白い作品となるのではないか。
今回の制作に関しては、2009年の冬から撮影が開始されたと公式HPに掲載されている。長い期間をかけて制作されていることから、作品の出来上がりは期待できるのではないだろうか。
法廷での心理的な描写が、一番の見どころになると考えている。
裁判員裁判も始まり、市民感覚を法廷に反映させる、という現在の流れを考えると、この作品は、自分が裁判員になったときにも、参考の1つとなる作品になるのかもしれない。
【示談交渉人 ゴト消し】
次に紹介するのが、吉本芸人・キングコングの西野亮廣が主演の「示談交渉人 ゴト消し」である。
こちらの作品は、週刊漫画、スーパージャンプに連載中の漫画を原作としたドラマである。
こちらの作品は、主人公が弁護士などの法律家ではない。
しかし、本来のモメごとは、法律や訴訟、警察などが始まりではなく、当事者の話し合いから始まるのではないだろうか。
始めの交渉次第で、その後のトラブルの行方は大きく変わる。そんな状況から、交渉術を用いて、いろんな問題を解決していく、この作品は、企業法務における法務部の仕事にも通じるものがあるのではないかと感じている。
時間と費用がかかるモメごとを、どのように華麗に解決していくのか。人の心理を介しながら進んでいくストーリーは、法と人間との関係を考えさせてくれるドラマになりそうであり、期待できる。
法律と生活との考察
法律は、難しい。独特な表現などが多く、初めて学習する者には、まるで外国語を勉強している気分にさせる。ゆえに、一般の人は、法から遠ざかりがちである。
しかし、法は、生活に密着しているし、ビジネスでも重要なものである。
そんな中で、漫画・小説・ドラマなどを通して描かれる法律系の作品は、法律を市民に親しみを覚えさせるものとして、重要なものであると思う。
過去にも、行政書士の業務を描いた「カバチタレ」という作品がドラマ化された。視聴率も良く、多くの人に、法律と日常のトラブルを分かりやすく広めたということで、良作だったと言える。
この作品をきっかけに法律を勉強し、行政書士の受験をした人もいたと言われている。
あとは、木村拓哉主演で話題となった「HERO」もあった。この作品は、今までよく知られていなかった検察官という職業にスポットをあてたドラマであった。
一般市民からすると、警察と検察との違いは、よく知られていない。それをドラマを通して多くの人に知らせたのではないだろうか。よくある、警察官もののドラマとは一味違った作風であったものの、映画化もされるほど、多くの人に支持されたことが印象に残っている。
この他にも、司法修習生の実態を描いた「ビギナー」や、女性弁護士を描いた「離婚弁護士」、家庭裁判所の裁判官を描いた「家栽の人」などがある。
また、詐欺を裁く側からでなく、詐欺を行う側から、詐欺の実態を分かりやすく描いた「クロサギ」という作品もある。
このように、多くの作品が生まれている。今後、企業法務部の業務を描いた作品が生まれることもあるかもしれない。
そのときには、多くの人に、企業法務とは?というのが、多くの人に知ってもらえる日が来るのではないだろうか。
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