グリーが未成年に超過課金
2013/01/10 コンプライアンス, 民法・商法, エンターテイメント

事案の概要
ソーシャルゲームサービスの大手グリーが、利用者の課金額の上限設定を誤り、一部の未成年利用者に対して、上限を超えて課金していたことがわかった。ミスがあったのは733人で、グリーは昨年9月時点でミスを把握しながら公表していなかった。7日にも陳謝し、該当者に超過額の返還をする方針だ。
ソーシャルゲームサービスでは、これまでも未成年利用者に対する高額課金が懸案となっており、昨年4月からは課金にあたり上限額が設定されていた(15歳以下は月額5000円、16歳から19歳までは月額10000円)。しかし、携帯電話利用者のうちクレジットカードで決済するケースについてはこの設定の対象になっていなかったため、今回の超過課金が発生した。1ヶ月で10万円を超える課金をされた者もいたという。
グリーは昨年9月の内部調査でミスに気づき、設定を改善したが、「該当者が少ない」との理由から、公表も返金も行っていなかった。先月、外部からの指摘を受け公表することにした。
コメント
ゲームサービスの上限額の設定ミスというようなシステム上のミスは、気をつけていても起こりうるものであり、ミスを起こしたこと自体を全面的に非難することはできないと思う。しかし、ミスに気づきながらもそれに対して公表・返金を怠っていた点は、対応が不適切であり問題であると感じる。
ソーシャルゲームサービスにおいては、これまでも高額課金が社会的に問題視されてきた。そのような経緯がある以上、超過課金の対象者の多寡に関わらず、すみやかに公表をして適切な対処をする姿勢を示すべきだったのではないだろうか。ソーシャルゲームサービス自体に対する社会の信用を高める意味でも、サービス提供企業には、真摯な対応を期待したい。
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