ベアリングメーカーの不二越、米国で訴訟を提起される
2012/09/03 独禁法対応, 独占禁止法, メーカー

概要
28日、ベアリング(自動車や機械などの部品に使われる軸受け)メーカーの不二越は、米国において、同社及び米国子会社が米国ベアリング販売代理店から集団訴訟を提起されたと発表した。原告(米国ベアリング販売店)は、被告(不二越及び米国子会社)が価格カルテルを行ったことにより不当に高い金額で商品を購入させられたことによる損害賠償、また、対象行為の差し止めを請求している。また、ベアリングの価格カルテルで起訴されているジェイテクト、日本精工、NTNも同様の訴訟を提起されている。
不二越、日本精工、NTNの3社と各社の担当者7名は、公正取引委員会の告発により、今年6月に起訴されている。なお、前述したジェイテクトは、リニーエンシー(課徴金減免制度)により、告発対象とはされていない。リニーエンシーとは、捜査前に自主申告することで課徴金を免除ないし減額される制度である。
コメント
独占禁止法は、平成17年改正により、リニーエンシーが導入され、カルテル等の違反が判明しやすくなったといえる。また、平成21年改正により、課徴金対象範囲の拡大(私的独占及び不公正な取引方法)、課徴金算定率の引上げがなされた。近年、独占禁止法の重要性は増しており、事業者としては、敏感にならざるをえない状況にある。
関連コンテンツ
新着情報

- まとめ
- 今年秋施行予定、改正景品表示法の概要2024.4.25
- 昨年5月に成立した改正景表法が今年秋に施行される見通しです。確約手続きの導入や罰則規定の拡大...

- セミナー
板谷 隆平(MNTSQ株式会社 代表取締役/ 長島・大野・常松法律事務所 弁護士)
- 【オンライン】新サービス「MNTSQ AI契約アシスタント」紹介セミナー
- 終了
- 2025/04/22
- 14:00~14:30

- ニュース
- 東京証券取引所、売上の過大計上など理由に「オルツ」の上場廃止を発表2025.8.6
- NEW
- 議事録ソフト「AI GIJIROKU」などを提供する「オルツ」が不正会計を行っていたとして東京...

- 解説動画
斎藤 誠(三井住友信託銀行株式会社 ガバナンスコンサルティング部 部長(法務管掌))
斉藤 航(株式会社ブイキューブ バーチャル株主総会プロダクトマーケティングマネージャー)
- 【オンライン】電子提供制度下の株主総会振返りとバーチャル株主総会の挑戦 ~インタラクティブなバーチャル株主総会とは~
- 終了
- 視聴時間1時間8分
- 弁護士
- 境 孝也弁護士
- NEW
- さかい総合法律事務所
- 〒105-0004
東京都港区新橋3-9-10 天翔新橋ビル6階
- 弁護士
- 平田 堅大弁護士
- 弁護士法人かなめ 福岡事務所
- 〒812-0027
福岡県福岡市博多区下川端町10−5 博多麹屋番ビル 401号

- 解説動画
江嵜 宗利弁護士
- 【無料】新たなステージに入ったNFTビジネス ~Web3.0の最新動向と法的論点の解説~
- 終了
- 視聴時間1時間15分

- 業務効率化
- Hubble公式資料ダウンロード

- 業務効率化
- 法務の業務効率化