スズキ インド子会社 1ヶ月ぶりに工場操業再開
2012/08/21 海外進出, 外国法, メーカー

事案の概要
自動車メーカー「スズキ」のインド子会社「マルチ・スズキ・インディア社(以下、マルチ・スズキ)」は、先月18日にマネサールの工場で従業員の一部が暴徒化して1人が死亡した事件で、7月21日よりロックアウトを行なっていたが、警察の厳重な警戒の下およそ1か月ぶりにロックアウトを解除し、操業再開した。
ハリヤナ州政府は工場があるマネサール地区に、新たにおよそ500人を超える警察官を配置し、このうち100人は工場の敷地内で警戒に当たり、スズキ側も警備態勢を強化。マルチ・スズキは、ハリヤナ州警察が事件を起こしたとされる首謀者グループをすでに逮捕したことや、暴動に関与した従業員を解雇したことにより、従業員の安心、安全が確保できるレベルに達したとして、
21日午前、事件からおよそ1か月ぶりに操業を再開した。
マルチ・スズキは、事件に関与したとして、およそ2000人の正規従業員のうち、これまでにおよそ500人を解雇していて、当面の生産台数は、事件前の1日当たり1700台の10分の1ほどにとどまるという。今後、新たに従業員を雇い、段階的に生産を回復させたいとしている。
暴動の原因については、警察がこれまでに労働組合の幹部など141人を逮捕して事件の背景などを調べている。
コメント
暴動の原因については捜査中とされているが、マネサール工場ではこれまで断続的に労働争議がおきており、今回逮捕されたのも労働組合の幹部などであることから、事件の背景には労使紛争が関係しているとみられる。
日本の工場、メーカーだと請負や派遣も一般的であるが、海外展開する場合はなるべく直接雇用にするなど、それぞれの国や情勢に合わせた対応をすることにより、労働関係に対する不満が暴動などに発展しないようにするのが重要だろう。
関連コンテンツ
新着情報

- 業務効率化
- Legaledge公式資料ダウンロード

- ニュース
- 業界団体が「わかもと製薬」に是正指導、公正競争規約とは2025.6.12
- 取引先の病院の院長を社用車で送迎するなどの接待を繰り返していたとして、「わかもと製薬」(東京都...
- 弁護士
- 大谷 拓己弁護士
- 弁護士法人咲くやこの花法律事務所
- 〒550-0011
大阪府大阪市西区阿波座1丁目6−1 JMFビル西本町01 9階

- 解説動画
斎藤 誠(三井住友信託銀行株式会社 ガバナンスコンサルティング部 部長(法務管掌))
斉藤 航(株式会社ブイキューブ バーチャル株主総会プロダクトマーケティングマネージャー)
- 【オンライン】電子提供制度下の株主総会振返りとバーチャル株主総会の挑戦 ~インタラクティブなバーチャル株主総会とは~
- 終了
- 視聴時間1時間8分
- 弁護士
- 福丸 智温弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号

- 解説動画
岡 伸夫弁護士
- 【無料】監査等委員会設置会社への移行手続きの検討 (最近の法令・他社動向等を踏まえて)
- 終了
- 視聴時間57分
- セミナー
茂木 翔 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所/第一東京弁護士会所属)
- 【オンライン】暗号資産ファンドの最前線:制度改正と実務対応
- 終了
- 2025/05/29
- 12:00~13:00

- まとめ
- 株主提案の手続きと対応 まとめ2024.4.10
- 今年もまもなく定時株主総会の季節がやってきます。多くの企業にとってこの定時株主総会を問題無く無...

- 業務効率化
- Hubble公式資料ダウンロード