グリーvsDeNA 知財高裁:グリー逆転敗訴
2012/08/09 知財・ライセンス, 著作権法, エンターテイメント

事案の概要
8月8日、グリーがDeNAなど2社に対し携帯電話向け釣りゲームの配信差し止めと損害賠償を求めた訴訟で、知財高裁は差し止めと賠償を命じた一審判決を取り消し、請求を棄却した。
グリーは、2009年にDeNAがモバゲーで配信を始めた「釣りゲ―タウン2」が、グリーの「釣り★スタ」に似ているとして提訴していた。一審・東京地裁は著作件侵害を認めていた。
知財高裁は判決理由で、グリーの作品の表現上の本質的な特徴が、DeNAの作品から直接感じられる場合に著作権侵害に当たるとした上で、ゲームの操作手順なども共通しているものの「実際の釣り人の一連の行動に沿って構成したもので、ありふれた表現にすぎない」と判断した。
グリー側は直ちに上告している。
コメント
最高裁判例によると、単なるアイディアや、表現上の創作性がない部分で同一であったとしても、著作権侵害にはあたらないとしている。
本件訴訟で、知財高裁はグリーの作品が弓道やダーツの同心円を釣りゲームに応用したのはアイディアの範囲にとどまり、具体的な表現も異なっていると判断したが、上告審でグリーの作品に表現上の創造性が認められるか注目される。
新着情報

- 業務効率化
- Legaledge公式資料ダウンロード

- まとめ
- 中国:AI生成画像の著作権侵害を認めた初の判決~その概要と文化庁「考え方」との比較~2024.4.3
- 「生成AIにより他人著作物の類似物が生成された場合に著作権侵害が認められるか」。この問題に関し...

- 解説動画
江嵜 宗利弁護士
- 【無料】今更聞けない!? 改正電気通信事業法とウェブサービス
- 終了
- 視聴時間53分

- セミナー
殿村 桂司 氏(長島・大野・常松法律事務所 パートナー)
板谷 隆平(MNTSQ株式会社 代表取締役/ 長島・大野・常松法律事務所 弁護士)
- 【アーカイブ配信】24年日経弁護士ランキング「AI・テック・データ」部門1位の殿村氏が解説 AIに関する法規制の最新情報
- 終了
- 2025/05/23
- 23:59~23:59
- 弁護士
- 原内 直哉弁護士
- インテンス法律事務所
- 〒162-0814
東京都新宿区新小川町4番7号アオヤギビル3階

- 業務効率化
- クラウドリーガル公式資料ダウンロード

- ニュース
- 外国産鶏肉を国産と偽装で有罪判決、誤認惹起行為について2025.10.2
- 小学校の給食に使われる鶏肉の産地を偽装したとして食肉販売会社の元代表取締役が不正競争防止法違反...
- 弁護士
- 松田 康隆弁護士
- ロジットパートナーズ法律会計事務所
- 〒141-0031
東京都品川区西五反田1-30-2ウィン五反田ビル2階

- 解説動画
大東 泰雄弁護士
- 【無料】優越的地位の濫用・下請法の最新トピック一挙解説 ~コスト上昇下での価格交渉・インボイス制度対応の留意点~
- 終了
- 視聴時間1時間