電通、英広告大手イージスを買収
2012/07/13 戦略法務, M&A, 会社法, 広告

事案の概要
電通は12日、英国の広告会社イージス・グループを約50億ドル(3970億円)で買収することで合意したと発表した。電通にとっては過去最大の海外企業の買収である。国内市場が低調なため活力のある国々への参入を目指す。
電通によると、この大型買収によって、電通は世界の広告会社ランキング5位となる。成功を収めた小規模な企業はすぐ大手に飲み込まれるという激しい競争が展開されている広告業界において、電通の買収は過去2番目の規模になるという。日本の広告市場が低迷していることから買収はプラスになると見られる。特に電通の海外でのプレゼンスは大きく拡大する。現在の売り上げに占める海外の比率は約14%だが、買収後は42%に上昇する。
イージスはネット検索広告などに定評があり、買収により電通はネット広告に既存の販売方法などを組み合わせた「統合ソリューション」を顧客に提供できるようになるとしている。
コメント
独特の国内企業文化を持つ電通がイージスとどのように企業文化の融合を図っていくかが、買収成功の鍵になると考えられる。
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