違法ダウンロードに罰則 著作権法改正案、今国会中に成立見通し
2012/06/18 知財・ライセンス, 著作権法, エンターテイメント

事案の概要
衆院は15日の本会議で、違法ダウンロードの刑事罰則化を盛り込んだ著作権法改正案を賛成多数で可決した。今後参院に送付され、今国会で成立する見通しが高まった。
現行の著作権法は、音楽や動画を許諾なしにインターネット上に配信する行為を処罰対象とする一方、違法と知りながら利用者がダウンロードしても刑事罰がない。音楽業界から抑止効果を高めるため罰則の強化を求める声が上がっていた。
改正案について政府は当初、絵画など他人の著作物が偶然背景に写り込んだ写真や映像をインターネットのブログで公開する行為などを著作権侵害の対象から除外することを柱に提案。15日の本会議に先立つ文部科学委員会で自民、公明両党が、許諾なしのダウンロードに対し、2年以下の懲役または200万円以下の罰金とする修正を加え、民主党も賛成した。改正案は10月1日の施行を予定している。
コメント
インターネット上のファイルが違法かどうか一般の利用者には判断が難しいと考えられるが、「違法であることを知りながらダウンロードした」が罰則の適用条件であるとのことなので、当然罪に問われるということはなさそうである。一方でこの条件は「抜け穴」ともなりうるように思えるので、合法なファイルなら何か表示があるなど、ファイルが合法なのか違法なのか区別がつきやすくするための仕組みづくりも求められるであろう。
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