日立金属、希土類焼結磁石特許侵害で米国ITCに提訴
2012/08/21 知財・ライセンス, 特許法, メーカー
概要
日立金属は、日立金属から特許権の実施許諾を受けずに製造された希土類焼結磁石、磁石を組み込んだ製品の米国への輸入を禁止する「排除命令」、及び既に輸入された磁石・製品の米国国内での販売等の停止を命じる「停止命令」の取得を求めていく意向。
日立金属は、米国だけでも100件以上の特許を保有するなど、全世界で延べ600件以上に亘る希土類焼結磁石に関する広範な特許網を保有している。膨大な特許網の中に、希土類焼結磁石を安全かつ効率的な商業生産を行うためには必要不可欠だと考えられる特許も含まれている。
しかし、これら広範な特許網の存在にも拘わらず、日立金属の特許を侵害していると考えられる希土類焼結磁石、及び磁石を組み込んだ応用製品の米国への輸入・販売が行われているため、その抜本的な是正を求めて、米国ITCでの提訴に踏み切ったようだ。
コメント
希土類磁石はレアアース磁石ともいい、ハードディスクやヘッドホン等にも使用される。
電子部品や高級機能部品の製造販売を主な事業内容とする日立金属にとって、仮に特許権侵害が認められるならば、一刻も早い停止命令の措置が求められる。米国での処理の迅速性を含め、どのような判断がされるか、今後の動向に注目したい。
関連コンテンツ
新着情報
- 解説動画
- 岡 伸夫弁護士
- 【無料】監査等委員会設置会社への移行手続きの検討 (最近の法令・他社動向等を踏まえて)
- 終了
- 視聴時間57分
- 業務効率化
- Lecheck公式資料ダウンロード
- 業務効率化
- LegalForce公式資料ダウンロード
- 解説動画
- 斎藤 誠(三井住友信託銀行株式会社 ガバナンスコンサルティング部 部長(法務管掌))
- 斉藤 航(株式会社ブイキューブ バーチャル株主総会プロダクトマーケティングマネージャー)
- 【オンライン】電子提供制度下の株主総会振返りとバーチャル株主総会の挑戦 ~インタラクティブなバーチャル株主総会とは~
- 視聴時間1時間8分
- 弁護士
- 中島 星弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号
- まとめ
- 改正障害者差別解消法が施行、事業者に合理的配慮の提供義務2024.4.3
- 障害者差別解消法が改正され、4月1日に施行されました。これにより、事業者による障害のある人への...
- 弁護士
- 野口 大弁護士
- 野口&パートナーズ法律事務所
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満1-2-5 大阪JAビル12階
- セミナー
- 田代 洋介弁護士
- 【リアル】知財コンプライアンス入門 -法務担当者向け 法務基礎シリーズ-
- NEW
- 2024/06/06
- 15:30~17:00
- ニュース
- JSRが今月24日と決定、会社法の基準日とは2024.4.15
- NEW
- JSRは8日、6月上旬に開催を予定している臨時株主総会についての「基準日」を今月24日に設定...