「外務省も生きていないことはわかっている」田原氏に賠償命令
2011/11/07 訴訟対応, 民事訴訟法, その他

概要
北朝鮮による拉致被害者の有本恵子さんらに関し、ジャーナリストの田原総一朗氏がテレビ番組で「外務省も生きていないことはわかっている」と発言したことを巡り、有本さんの両親が慰謝料を求める訴訟を提起していた。神戸地裁は4日、「合理的根拠のない発言で生存を願う原告の感情を害した」として、同氏に100万円の支払いを命じた。田原氏は同日、控訴する意向を明らかにした。
雑感
田原氏が言うように「民主主義社会ではジャーナリストや報道機関が外交や政治等の問題で自由に意見を言えることが不可欠」である。裁判所も「発言は政治的言論として高度の保護価値を有する」と一定の評価を示している。しかし、外務省幹部への取材の際に、恵子さんらは生きていないという認識を直接示す発言はなく、具体的質問や確認もしていなかったという裁判所の判断を前提とすると、情報の収集・分析・評価が公正かつ客観的になされているとはいえず、「合理的根拠なし」との判断も相当であったと思われる。
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