原子力発電に関する訴訟など
2011/03/16 訴訟対応, 民事訴訟法, その他

訴訟概要
東日本大震災で連日報道されている、福島の原子力発電所。今回は、原子力発電に関する訴訟を取り上げてみた。
【志賀原発】
北陸電力の志賀原発に関して、2号機などの運転を差し止める訴訟が提起されていたが、去年、最高裁で上告が棄却されている。
【島根原発】
中国電力の島根原発に関して、運転の差し止めを求める訴訟が提起されていたが、松江地裁は、請求を棄却していた。
【浜岡原発】
中部電力の浜岡原発について、運転の差し止めを求める訴訟が提起されていたが、静岡地裁は、請求を棄却している。東京高裁に控訴をしている。
*以上の原告らが敗訴していることから、安全性が認められたということだろう。
雑感
多くの原発訴訟が起きている。いろいろと細かい点については、訴訟資料などを確認してもらうとしても、住民側との話合いが、きちんとされているかは疑問もある。
また、安全性というのは重要なポイントであるが、それがきちんとされているかも、疑問に感じた訴訟もある。意外と日常的にトラブルが起きていることも今回知った。
東日本大震災は、確かに想定外の事態だったのかもしれない。それでも、地域住民に対しては、いいわけにならないように思う。また、今回の地震で、想定外という言葉は、いいわけ理由にはならなくなったのではないだろうか。
さらに今回の原発事故で、多くの国民を落胆させているのは、電力会社側の対応である。本当に事実をきちんと公開しているのだろうか。かなりの不信感を抱いた人は多いと思う。今後、原発訴訟においても、もう少し考えを変えていく必要があるかもしれない。原告側の主張や調査は、きっと、安全を願う人間の防衛本能に訴えるものかもしれない。
原子力発電は必要であるが、安全性と信頼性を揺るがしてしまっては、やはり作るべきではないと思う。これは、人ごとではなく、一人一人がきちんと意識していくべき問題で、今回の震災は、それを再確認させてくれていると思う。
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