台湾大手銀行、邦銀の買収計画を進める
2013/01/07 戦略法務, M&A, 会社法, 金融・証券・保険

事案の概要
同行の買収は、市場規模の大きい日本で取引を拡大し、個人向け金融サービス販売などに注力することによって、同行の収益拡大を狙いとするとみられる。過去、外資ファンドが日本の大手銀や地銀を買収したことはあったが、買収が実現すれば、外国銀行による初めての邦銀買収となる。
これまで、海外の金融機関に比べれば財務内容が健全な邦銀がそれらを買収・出資するケースが多かった。最近では、経済発展で力を蓄えたアジアの銀行が新たな収益源を求めてM&Aを進める動きがみられる。
地銀は、人口減が続く一つの地域に複数の銀行が存在するケースが多く、収益力の低下が問題となっていた。今回の中国信託商業銀行の買収計画は、地銀の再編を促すきっかけとなることが予想される。
コメント
2009年10月のギリシャ政権交代による国家財政の粉飾決算の暴露に端を発した欧州危機によって、海外金融機関は厳しい状況に置かれていた。以前はそれを救済すべく邦銀が海外金融機関を買収するケースが目立った。
今回の買収計画は、欧州危機を脱しつつあるアジア圏の経済発展を象徴するものと考えられる。これは、今後、日本の金融機関が海外の金融機関との厳しい競争関係になることを予期させるものである。
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