グーグルのサジェスト機能の違法性?
2012/10/23 法務相談一般, 民法・商法, IT

事案の概要
米グーグルのインターネット検索サイトに名前を入力すると、「犯罪に加担した」などとする虚偽の情報が記されたウェブサイトが表示されるとして、同社に表示の差し止めなどを求めた訴訟が東京地裁で続けて起きている。しかし、同社は争う姿勢を示し、差し止めを認めた仮処分決定にも従っておらず、救済の見通しは立っていない。
問題となっているのは、検索したい単語を入力し始めると、自動的に関連語句が複数表示される「サジェスト機能」と呼ばれるもの。
同社は「検索サービス提供者は違法サイトによる名誉毀損の責任を負わない」とした判決例がある以上、「サジェスト機能や検索結果の表示は名誉毀損に当たらない」と争う構えだ。
コメント
インターネットを使って、企業情報の収集を行うことは、今や常識といってよいだろう。サジェスト機能は、他のユーザーの検索内容をもとにした検索キーワードの人気度を参考に決定されるが、悪評にとどまらず、犯罪行為に加担した旨の書き込みがなされ、そのような情報が流布すれば、会社の信用にも大きく関わってくる。法務担当者としては名誉毀損の事例としても注視しておくベきであろう。
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