京セラ米国子会社 ニコチン社のタンタル電解コンデンサー部門を買収
2012/10/18   戦略法務, M&A, 会社法, メーカー

事案の概要
タンタル固体電解コンデンサーは、スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)やデジタルカメラなど小型電子機器の回路に広く使われている。これは、アルミやセラミック製のコンデンサーに比べて原材料費が高くなるが、村田製作所などが得意とする積層セラミックコンデンサーより大容量の製品である。
AVXは、買収でタンタルコンデンサーについて世界シェアを現在の25%から30%程度に高めることができる。AXVのジョン・ギルバートン最高経営責任者(CEO)は、「買収でアジア地域での事業拡大と生産効率の向上ができる」と話している。
ニコチン社は、不採算部門であるタンタルコンデンサー部門から撤退し、事業を市場成長が期待できる自動車やエネルギー関連部品の強化に重点を置く。
コメント
電子部品業界は、日本市場では、ガラパゴス・ケイタイ(ガラケー)と呼ばれる従来型の日本式携帯電話端末の需要の伸び悩みで業績低下に頭を抱えていた。もっとも、ここ数年、日本市場においても急速にスマートフォン普及した。その普及に伴う電子部品の需要も高まっている。
元来、ガラケーは日本独自の携帯端末であり、世界各国で普及しているスマートフォンの普及度が、日本では低いことは特異な状況であるといえる。
今回の京セラ子会社の買収を機に、日本の電子機器業界が好調を維持し、低迷する日本経済に一石を投じる橋頭堡となることが期待される。
関連コンテンツ
新着情報
- ニュース
 - 韓国美容系YouTuberのイベント不参加を巡る訴訟、日本企業の請求をソウル地裁が却下2025.10.15
 - 韓国の美容系ユーチューバーに出演を委託していた日本企業が不参加による違約金支払いを求めていた訴...
 
- まとめ
 - 独占禁止法で禁止される「不当な取引制限」 まとめ2024.5.8
 - 企業同士が連絡を取り合い、本来それぞれの企業が決めるべき商品の価格や生産量を共同で取り決める行...
 
- 解説動画
 
加藤 賢弁護士
- 【無料】上場企業・IPO準備企業の会社法務部門・総務部門・経理部門の担当者が知っておきたい金融商品取引法の開示規制の基礎
 - 終了
 - 視聴時間1時間
 
- 弁護士
 
- 原内 直哉弁護士
 - インテンス法律事務所
 - 〒162-0814
東京都新宿区新小川町4番7号アオヤギビル3階 
- 弁護士
 
- 福丸 智温弁護士
 - 弁護士法人かなめ
 - 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号 
- 業務効率化
 - LAWGUE公式資料ダウンロード
 
- 業務効率化
 - クラウドリーガル公式資料ダウンロード
 
- 解説動画
 
奥村友宏 氏(LegalOn Technologies 執行役員、法務開発責任者、弁護士)
登島和弘 氏(新企業法務倶楽部 代表取締役…企業法務歴33年)
潮崎明憲 氏(株式会社パソナ 法務専門キャリアアドバイザー)
- [アーカイブ]”法務キャリア”の明暗を分ける!5年後に向けて必要なスキル・マインド・経験
 - 終了
 - 視聴時間1時間27分
 
- セミナー
 
板谷 隆平(MNTSQ株式会社 代表取締役/ 長島・大野・常松法律事務所 弁護士)
- 【オンライン】新サービス「MNTSQ AI契約アシスタント」紹介セミナー
 - 終了
 - 2025/04/22
 - 14:00~14:30
 










