インターネット風評被害対策 ネット企業と法律事務所が連携
2012/10/16 IT法務, 弁護士法, IT, 士業事務所

事案の概要
サイバーエージェント子会社のCyber Casting & PRと鳥飼総合法律事務所は、企業及び個人を対象にインターネット風評被害対策ワンストップ支援サービス「Internet Guardian(インターネットガーディアン)」を、10月5日より提供開始した。サービス内容としては、Cyber Casting & PRがインターネット上のリスクモニタリングや検索結果のスクリーニング等を行い、鳥飼総合法律事務所が違法性の判断や証拠の保全等に関する法務コンサルティングおよび法的対応を行う。
同様の試みとしては、電通パブリックリレーションズ、ガーラバズ、TMI総合法律事務所、AIG コーポレート・ソリューションズら4社が連携する「ネット風評被害バスターズ」がある。こちらもインターネット上の風評被害の把握から対応策のコンサルティング、対応実施、信頼回復までを一貫してサポートするサービスである。「Internet Guardian」は個人も明確に対象としているが、「ネット風評被害バスターズ」は企業を対象としている点が異なるようだ。
このような風評被害対策に法律事務所との提携がなされる理由として、削除依頼の請求や削除仮処分などを依頼者が直接弁護士と契約せずに風評被害対策業者が行うと非弁活動(弁護士法72条)として違法となる可能性があることがあげられる。例えば、裁判所への削除仮処分は、訴額の関係で司法書士にも扱えない分野となる。
コメント
インターネット社会において、ネット上の風評被害は企業にとって死活問題になりうる。風評被害などに遭わないよう、あらかじめ危機管理体制を構築しておくことが重要であるが、万が一遭った場合には速やかな対処がネット上では重要である。
風評被害対策業者の中には、非弁活動を斡旋するような悪質な業者もあるようなので注意が必要だろう。
関連サイト
弁護士法
Cyber Casting & PR:ネット風評被害対策
鳥飼総合法律事務所:当事務所の新規事業『インターネット・ガーディアン』が日経新聞で紹介されました
電通:ネット風評被害バスターズ
TMI総合法律事務所:トピックス
関連コンテンツ
新着情報

- 解説動画
江嵜 宗利弁護士
- 【無料】新たなステージに入ったNFTビジネス ~Web3.0の最新動向と法的論点の解説~
- 終了
- 視聴時間1時間15分

- まとめ
- 中国:AI生成画像の著作権侵害を認めた初の判決~その概要と文化庁「考え方」との比較~2024.4.3
- 「生成AIにより他人著作物の類似物が生成された場合に著作権侵害が認められるか」。この問題に関し...
- セミナー
森田 芳玄 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所 パートナー/東京弁護士会所属)
- 【オンライン】IPOを見据えた内部調査・第三者委員会活用のポイント
- 終了
- 2025/05/21
- 12:00~12:45
- 弁護士
- 片山 優弁護士
- オリンピア法律事務所
- 〒460-0002
愛知県名古屋市中区丸の内一丁目17番19号 キリックス丸の内ビル5階
- 弁護士
- 目瀬 健太弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号

- 解説動画
斎藤 誠(三井住友信託銀行株式会社 ガバナンスコンサルティング部 部長(法務管掌))
斉藤 航(株式会社ブイキューブ バーチャル株主総会プロダクトマーケティングマネージャー)
- 【オンライン】電子提供制度下の株主総会振返りとバーチャル株主総会の挑戦 ~インタラクティブなバーチャル株主総会とは~
- 終了
- 視聴時間1時間8分

- 業務効率化
- Legaledge公式資料ダウンロード

- ニュース
- イギリス – 会社規模の判定基準の引き上げ2025.6.26
- NEW
- イギリス政府は、新たな法律となる「2024年会社(会計および報告)(修正および経過措置)規則」...

- 業務効率化
- 鈴与の契約書管理 公式資料ダウンロード