2000人の希望退職募集、海外でも1100人削減―シャープ再生への道のり
2012/08/28 事業再生・倒産, 民法・商法, メーカー

概要
シャープは28日、国内で2000人規模の希望退職を募集すると発表した。退職日は12月15日付。このほか、海外拠点でも1100人を削減する計画で、公表済みの5000人規模の人員削減にめどがついた。
国内の希望退職の募集期間は11月1日から14日。国内で2000人の希望退職のほか、海外拠点でも、欧州会社の統廃合などを通じて1100人を削減する。定年退職など自然減は600人で、8月11日付で非連結化した堺工場の運営会社(SDP)の人員は1300人。
同社は8月2日、リストラ策として、連結5万7000人のうち5000人規模の人員削減とともに、テレビ組み立ての矢板工場(栃木県矢板市)と太陽電池製造の葛城工場(奈良県葛城市)の2工場の縮小を公表。2013年3月期の構造改革費用は500億円の計画で、このうち今回の国内2000人の希望退職で270億円を計上する。
関係者によると、同社は追加リストラとして、鴻海精密工場に海外テレビ組み立て工場を売却する方向で
検討している。海外4工場のうちメキシコと中国の2拠点で合計3000人規模。人員削減は8000人規模に膨ら
む可能性がある。
コメント
電機業界では、同じテレビ事業の採算悪化で、パナソニックとソニーも大規模なリストラを始めている。シャープの場合、人員整理をしないことを方針としてきた。そうであるからこそ、今回の希望退職募集を含むリストラはシャープの業界生存をかけた一大事業だ。
シャープの希望退職者の募集は1950年以来である。当時はラジオ需要が急減、創業者の社長は「人員整理をするぐらいなら会社を解散した方がいい」とまで考えた。
そうした日本独特の長期雇用制度が、急速に変動しつつある。中国などアジア諸国との競争・連携と同時に、オープン化を求められる人事と法務の役割も大きく求められる。
関連コンテンツ
新着情報

- 業務効率化
- ContractS CLM公式資料ダウンロード

- 解説動画
大東 泰雄弁護士
- 【無料】優越的地位の濫用・下請法の最新トピック一挙解説 ~コスト上昇下での価格交渉・インボイス制度対応の留意点~
- 終了
- 視聴時間1時間
- 弁護士
- 松田 康隆弁護士
- ロジットパートナーズ法律会計事務所
- 〒141-0031
東京都品川区西五反田1-30-2ウィン五反田ビル2階

- 解説動画
岡 伸夫弁護士
- 【無料】監査等委員会設置会社への移行手続きの検討 (最近の法令・他社動向等を踏まえて)
- 終了
- 視聴時間57分
- 弁護士
- 大谷 拓己弁護士
- 弁護士法人咲くやこの花法律事務所
- 〒550-0011
大阪府大阪市西区阿波座1丁目6−1 JMFビル西本町01 9階

- まとめ
- 株主総会の手続き まとめ2024.4.18
- どの企業でも毎年事業年度終了後の一定期間内に定時株主総会を招集することが求められております。...

- 業務効率化
- Mercator® by Citco公式資料ダウンロード

- ニュース
- 170億円集金でフィリピンの投資会社経営者らを逮捕、金商法の無登録営業とは2025.8.13
- 無登録で社債の購入を勧誘したとして警視庁は8日、フィリピンの投資会社「S・ディビジョン・ホール...
- セミナー
森田 芳玄 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所 パートナー/東京弁護士会所属)
- 【オンライン】IPOを見据えた内部調査・第三者委員会活用のポイント
- 終了
- 2025/05/21
- 12:00~12:45