J・フロントが公開買付け(TOB)によりパルコ株の65%を取得
2012/08/23 商事法務, 戦略法務, 会社法, 流通

概要
百貨店の大丸及び松坂屋を傘下に持つJ・フロントリテイリングは、専門店ビル運営大手・パルコの普通株式を公開買付け(TOB)で取得した。公開買付け前にJ・フロントリテイリングが保有する株式は発行済み株式の27.02%だったが、18.7%を保有する大株主の日本政策投資銀行等から株式を買い付け、発行済み株式のうち65.0%の議決権を確保した。これにともない、27日の決済日をもってJ・フロントリテイリングはパルコを子会社化する。パルコ株の上場は維持する予定。
昨年、パルコの筆頭株主だった森トラストと連携してパルコの買収を企図した流通大手のイオンは、パルコ株の8.16%を保有していたが、公開買付けには応じなかった。
コメント
パルコ株は公開買付け前は1株800円前後で推移していたが、公開買付け価格は1株1100円となっており、若干高い。これは、イオンによる対抗TOBを阻止する狙いがあったと考えられ、実際にイオンは対抗TOBには踏み切らなかった。イオンはパルコ株を1株860円で取得していたため、公開買付けに応じれば約24億円の差益を得ることができたが、これに応じなかった。イオンとしては、J・フロントリテイリングと業務提携し、百貨店との共同ブランドを開発するといった道も残されてはいる。
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