携帯電話大手ソフトバンクの顧客情報が漏れる
2012/08/10 コンプライアンス, 情報セキュリティ, 不正競争防止法, その他
事案の概要
愛知県警は9日、香川県まんのう町のソフトバンク携帯電話販売店の元店員 巨海(こみ)美咲(21)と、探偵業 平田一雄(36)の両容疑者を不正競争防止法違反(営業秘密侵害)の疑いで逮捕し、発表した。ともに容疑を認めているという。
愛知県警によると、巨海容疑者はソフトバンクこんぴら店(香川県まんのう町)に勤務していた昨年1~8月、平田容疑者に数百件の顧客情報を漏らし、1件当たり5000円の報酬を受け取っていたとみられる。「小遣いが欲しかった」と供述しているという。
巨海容疑者には昨年5~7月、平田容疑者に頼まれて、携帯電話契約者の栃木県の無職女性(31)をはじめ、千葉、岐阜各県の3人の女性の住所や自宅電話番号などの個人情報を平田容疑者にメールで漏らした疑いがある。平田容疑者はこれらの情報を不正に取得された情報と知りながら、愛知県の調査会社にファクスで教えた疑い(転売)がある。
これまでに平田容疑者は、この件とは別に、岡山市のソフトバンク販売店の元店長横田太佑(だいすけ)被告(33)と同法違反の疑いで逮捕、起訴されている。
私見
今月1日にも、ドコモの携帯電話の顧客情報が漏洩されるという類似の事件があった。携帯電話を買う時をはじめ、私たちが個人情報を提供するのは、相手が不正に利用しないことを信頼しているからである。情報とは、一度漏れてしまえば消すことは困難である。住所も容易に変更することはできない。
情報が適切に扱われる、という顧客の信頼を裏切る行為はあってはならない。
【関連リンク】
- 朝日新聞デジタル:元ソフトバンク店員を逮捕 探偵に顧客情報漏らした疑い - 社会(リンク切れ)→アーカイブ
- 時事ドットコム(リンク切れ)
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- 視聴時間1時間15分