米国また核実験、オバマへの非難高まる
2011/07/22 海外進出, 外国法, その他

核廃絶宣言の後での核実験は許されるのか
今月19日に、アメリカが臨界前核実験を行っていたことが判明した。12月と2月に行われていたこの核実験は、今月のNNSA (米エネルギー省核安全保障局)の定期報告が出されるまで発表されていなかった。
ブッシュ前大統領時には、核実験終了後すぐに発表されていたため、情報開示の透明性が低くなったとの指摘もある。
オバマ大統領は、2009年4月にプラハで「核なき世界」を目指す演説を行った。この演説が、その後のノーベル平和賞受賞を決定づけたとも言われている。
にも関わらず、なぜ核実験が繰り返されるのか。
核廃絶を打ち出した背景から探ってみたい。
プラハ演説の目的
アメリカの核政策は、核を保有しつつ核拡散防止に努めるという、いわゆるダブルスタンダードの下で行われてきた。核拡散防止は北朝鮮やイランなどに核を保有させないためのもので、軍事面での抑止力強化の目的があった。
アメリカがCTBT(包括的核実験禁止条約)に批准していなかったのも、このダブルスタンダードを貫き、軍事面で優位なポジションを保ちたかったからと考えられる。
オバマ大統領は、核実験禁止のため、CTBT批准を目指すとプラハ演説で宣言した。
これは、アメリカが世界的に核廃絶の流れをつくりその中心になることで、理念面でのリーダーシップをとることが目的だったと指摘されている。
ノーベル平和賞受賞の責任
今回の核実験の報告は、核なき世界をうたいながら核実験を繰り返したこと、及びその事実を半年以上世界に発表しなかったことの2点で、世界中から強い非難を浴びている。
今後、オバマ大統領が、一歩でも核廃絶の方向に向かって政局をリードしていくことが、ノーベル賞平和賞受賞者の責任であるといえるだろう。
米国核実験について
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