【厚労省が発表】今年の「イクメン企業アワード」

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事案の概要

厚生労働省は、男性の仕事と育児の両立を推進するために「イクメン企業アワード2014」「イクボスアワード2014」を発表し、その授賞式が10月17日に行われた。2回目となる「イクメン企業アワード」では、アース・クリエイト有限会社がグランプリに、6社が特別奨励賞を受賞した。一方、今年初めてとなる「イクボスアワード」は、部下の仕事と育児の両立を支援する上司や経営者(=イクボス)を表彰するもので、グランプリに株式会社セプテーニの金原高明氏、株式会社ルミネの橋本範文氏の2名が、特別奨励賞に3名が選ばれた。

グランプリに選ばれたアース・クリエイトは岐阜県にある建設業者。従業員22名の小規模事業所であり、かつ男性従業員の多い建設業でありながら、これまでに延べ8名の男性従業員が育児休業を取得した点が評価された。同社では、個人面談によって業務管理とともに家族状況の把握も実施し、必要に応じた休暇の取得等を促進している。また、育休とは別の「特別休暇制度(2週間)」や義務教育過程の子どもを養育する従業員向けの「始業・終業時刻の繰り上げ・繰り下げ制度」など特徴的な制度を実施している。これらの取り組みによって、従業員同士がフォローし合う意識が醸成され作業効率が向上したという。具体的には、時間外労働が大幅に減少(平成19年度年平均300時間→平成25年度年平均換算110時間)し、年次有給休暇取得率は大幅に伸びている(平成19年度20%→平成25年度85%)という。それでいて、同社の売上は伸びているそうで、育休制度の積極的な導入が成功したパターンといえる。

コメント

女性の積極的な社会進出が叫ばれている昨今、女性が出産後も働き続ける上で必要なのが家族などの協力である。そして、最も協力できる立場にいるのが同じ家庭を築いているパートナーの男性なのである。しかし、子どもの存在にかかわらず長時間労働を強いられがちな男性が育児に協力するのは難しく、仕事と家庭の両立を望む女性にとっても、また育児に参加することを望む男性にとっても厳しい状況が続いていた。そのような中で、厚労省が「イクメン」「イクボス」を積極的に奨励する姿勢を見せることは、企業が男性の育休取得を推進していく上で有意義なことといえる。

アース・クリエイトの営業部長が、「取り組みにおいて大事なことは従業員の声を直接聞き、柔軟に社内システムや規定を導入・周知することである」と述べていたことが印象的である。社員が生き生きと働けることが会社の利益に繋がると考えて、是非社員の本音に耳を傾けていってもらいたいものである。

受賞企業・受賞者

■イクメン企業アワード2014
 グランプリ アース・クリエイト有限会社
 特別奨励賞 昭和電工株式会社・住友生命保険相互会社・株式会社千葉銀行
       日本生命保険相互会社・株式会社日立ソリューションズ・株式会社丸井グループ

■イクボスアワード2014
 グランプリ 株式会社セプテーニ クリエイティブ部部長 金原高明氏
       株式会社ルミネ 取締役 開発企画部部長 橋本範文氏
 特別奨励賞 グラクソ・スミスクライン株式会社 安全性管理部部長 大石純子氏
       株式会社テレワークマネジメント 代表取締役 田澤由利氏
       日本生命保険相互会社 浜松支社支配人支社長 三木勝也氏

関連サイト

【厚労省】「イクメン企業アワード2014」「イクボスアワード2014」

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[著者情報] nakagawa

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