元少年の死刑確定 光市母子殺害事件で最高裁判断
2012/02/21 訴訟対応, 刑事法, その他

【概要】
最高裁判所は20日、99年4月に当時18歳の少年が本村弥生さん(当時23歳)と子の夕夏ちゃん(当時11歳)を殺害したという「光市母子殺害事件」に関し、被告人の元少年(現在30歳)に死刑を言い渡した。事件からほぼ13年が経過し、ようやく判決が確定する。
今回の事件では、元少年が犯行当時18歳であったこと等から被告人に死刑が適用されるかが争われていた。
しかし、最高裁は「各犯行の罪質は甚だ悪質であり,動機及び経緯に酌量すべき点は全く認められない」冷酷,残虐にして非人間的な所業であるといわざるを得ず,その結果も極めて重大である。「遺族の被害感情はしゅん烈を極めている」と被告人の刑事責任を述べた上で「被告人のために酌むべき事情を十分考慮しても,被告人の刑事責任は余りにも重大であり,死刑の科刑は,当裁判所も是認せざるを得ない。」と死刑を言い渡した。
本判決を受け、被害者の本村洋さん(35歳)は記者団の取材に応じ、「社会正義が示された」「大変満足しているが、喜びの感情は一切ない。厳粛な気持ちで受け止めないといけない。死刑について考え、悩んだ13年間だった」とのコメントを発表した。
【雑感】
改めて「正義とは何か」が私たちに問われていると感じた。
少年事件の場合、少年の社会復帰を促すという少年法の理念から、大人よりも刑事罰が軽くなる傾向にある。日本の将来を担う子どもたちの社会復帰を促すため、法律が何らかのルールを定めることは自然であろう。
しかし、その少年法の理念は、時に被害者の処罰感情と対立してしまう。何故ならば、被害者にとって、加害者が大人でも子どもでも受ける傷は同じだと考えられるからである。
少年法の理念と被害者にこれからどう向き合うべきなのか?
私たちが実現すべき正義とは何か?
今回の事件をきっかけとして、今一度考え直す時期に差し掛かっているのではないだろうか。
関連コンテンツ
新着情報
- セミナー
茂木 翔 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所/第一東京弁護士会所属)
- 【オンライン】暗号資産ファンドの最前線:制度改正と実務対応
- 終了
- 2025/05/29
- 12:00~13:00
- 解説動画
江嵜 宗利弁護士
- 【無料】新たなステージに入ったNFTビジネス ~Web3.0の最新動向と法的論点の解説~
- 終了
- 視聴時間1時間15分
- 業務効率化
- ContractS CLM公式資料ダウンロード
- 弁護士

- 平田 堅大弁護士
- 弁護士法人かなめ 福岡事務所
- 〒812-0027
福岡県福岡市博多区下川端町10−5 博多麹屋番ビル 401号
- 弁護士
- 境 孝也弁護士
- さかい総合法律事務所
- 〒105-0004
東京都港区新橋3-9-10 天翔新橋ビル6階
- ニュース
- 日立が信託活用で導入、株式報酬について2026.4.15
- 日立製作所は先月23日、信託スキームを用いた従業員向け株式報酬制度を導入すると発表しました。従...
- 業務効率化
- 鈴与の契約書管理 公式資料ダウンロード
- まとめ
- 11月1日施行、フリーランス新法をおさらい2024.11.11
- フリーランス・事業者間取引適正化等法、いわゆる「フリーランス新法」が11⽉1⽇に施⾏されました...
- 解説動画
江嵜 宗利弁護士
- 【無料】今更聞けない!? 改正電気通信事業法とウェブサービス
- 終了
- 視聴時間53分










