東電OL事件とは何だったのか? 追加鑑定の結果受刑者のDNA検出されず!
2011/11/22 訴訟対応, 刑事法, その他

1.概要
東電OL事件の再審請求審において、東京高検の提出した物証の中から、受刑者のDNAが検出されなかったことが判明した。
東電OL事件とは、1997年3月に当時、東京電力社員でエコノミストだった女性社員が東京都渋谷区円山町にあるアパートで殺害された事件である。被告人となったネパール人男性は女性社員が殺害されたアパートの隣に不法滞在のネパール人4名と住んでおり、女性社員の売春相手でもあった。東京電力の社員が勤務後に売春を行っていたという事実などが大々的に報道され、話題になった。有名大企業の総合職社員が金銭的な動機ではなく、売春を行っていたことは当時の世間にも大きな衝撃を与えた。裁判では、状況証拠などにより、2003年10月20日にネパール人男性の無期懲役が確定した。収監後、2011年7月21日に東京高検が再審請求審において、DNA鑑定を実施したがDNAが受刑者のものと一致しなかった。
2.雑感
裁判の中では、ネパール人が女性の買春客であったことなどから、ネパール人には不利な展開だった。ただ、様々な点から、ネパール人男性が本当に犯人であったのかが疑問に思われる点も多い。売春の客になるということが、必ずしも、殺害の動機を生むことにはつながらない。今後も展開に注目していきたい。
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