三菱重工にサイバー攻撃か 原発・防衛関連情報漏えいのおそれ
2011/09/20 コンプライアンス, 情報セキュリティ, 民法・商法, メーカー

概要
三菱重工業は、最新鋭の潜水艦やミサイル、原子力プラントを製造している防衛・原発関連の生産拠点などで、約80台サーバーやパソコンがウイルスに感染していたことが関係者の証言で分かった。具体的な情報流出の被害の確認はないが、同社では外部からの侵入の可能性もあるとみて、警視庁にも相談しながら調査を進めている。
日本の国家機密が海外に流出している?
国家機密レベルの情報流出は、民間企業からだけではなく、官公庁からの流出している可能性もある。新聞報道などによると、省庁関係者に実在の省庁幹部の名前を騙り、メールが送信されてくることが数年前から起きているという。そして、そのメールに添付されたファイルを開くと、パソコンがウイルスに感染し、外部に情報を流出させるしくみ。国の調査によれば、メールの発信元はアメリカにあるサーバーだったが、情報は中国にあるサーバーに送られていたという。
総評
三菱重工は、今年6月にも航空機等の製造工程で、必要な検査を不正省略するなどの規定違反が1000件超見つかり、国から指導を受けていた。これは、今回のサイバー攻撃の事件とは質のことなるものだが、一連の事件で社内の管理体制の甘さを露呈した結果となった。しかも、同社は過去にも原発関連の情報をwinny上に流出させていた過去がある。原発や防衛といった国の根幹に関わる産業を支えている同社だけに、自社の管理体制の甘さが国益の損失にも繋がりかねない。しっかりとした管理体制の構築が求められていることは、言うまでもないだろう。
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