グリーが130万人データ改ざんされる!
2011/09/08 危機管理, 情報セキュリティ, 民法・商法, エンターテイメント

概要
携帯電話向けゲームの利用者データを勝手に書き換え、ゲーム開発運営会社「サムザップ」(東京・渋谷)の業務を妨害したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は8日までに、システムエンジニアの男を電子計算機損壊等業務妨害と不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕した。
同課によると、男は今年3月まで同社で派遣社員として勤務。「能力や実績を認められなかった」ことを恨み思い行ったという。
男は今年5月1日未明、ゲームサーバーに不正アクセスした上、携帯交流サイト大手「グリー」の会員向けゲーム「コーデマニア」の利用者約130万人のデータを改ざんし、ゲーム会社の業務を妨害した疑い。
手口としては、派遣終了前にあらかじめサーバー内に不正なコンピューターウイルスを保存し、不正アクセスの準備をしていたという。
改ざんにより、ゲーム内で使える仮想通貨が100倍に増えたり、キャラクターが全員最高レベルになったりしたため、同社は2日間ゲーム利用を停止。約1000万円の損害を受けた。
参照
(電子計算機損壊等業務妨害)
刑法 第234条の2
人の業務に使用する電子計算機若しくはその用に供する電磁的記録を損壊し、若しくは人の業務に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与え、又はその他の方法により、電子計算機に使用目的に沿うべき動作をさせず、又は使用目的に反する動作をさせて、人の業務を妨害した者は、5年以下の懲役又は 100万円以下の罰金に処する。
コンピュータに関連する業務妨害行為により,データ管理や処理の過程に対する妨害がなされた場合,高度情報化により社会的危険性が極めて高い。そのため、コンピュータやデータの直接的・物理的な破壊にとどまらず、プログラムの不正な作成や消去などによって業務を妨害する場合も処罰するものである。
(不正アクセス行為の禁止等に関する法律)
第3条1項
何人も、不正アクセス行為をしてはならない
雑感
本件は、派遣社員が社内情報を悪用したことにより業務が妨害されている。
業務中の行為を防ぐことには困難な面もある。しかし、社内規定の工夫や、パスワード管理を徹底するなど基本的な事前対応を行うことが重要であろう。
ゲーム内の仮装通貨が増えてしまえば、アイテム購入が容易になり、ゲームの娯楽性を失わせる。のみならず、本来あるべき運営会社への収益を失わせてしまう。
運営会社にとって、致命的ともいえる事態は、事前の対応・事後の素早いフォローにより回避したいところだ。
ゲーム会社のみならず、業務上の秘密を社内で扱う場合には、より大きな事態が生じうる。細心の注意が必要であると改めて考えさせられた。
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