輸入物品にまで影響する節電
2011/08/01 消費者取引関連法務, 民法・商法, その他
節電アイテムの輸入増加
財務省の6月貿易統計(輸出入確報)によると、扇風機の輸入台数が前年同月に比べ倍増している。また、うちわやすだれ、さらには太陽光パネルといった節電関連商品の輸入量も伸びた。これらの動きの背景には、電力不足を契機とした節電意識があるようだ。
古い扇風機は危険ということも?
節電対策として、扇風機を使用することは、消費者庁でも推薦している。ただし、昨年6月からの1年間に
、事故情報データバンクに登録された扇風機に関する事故のうち、扇風機の加熱等の事故が、最多の51件で
あったこと、そのうち23件は試用期間9年以上の長年使用された物に関する事故であったことも合わせて示
している。
このような報道から、節電対策のために久しぶりに扇風機を使おうとする家庭で、従来使用していた扇風機
ではなく、扇風機事故を回避しようと新しいものを買い求めようとした動きがあったものと思われる。
雑感
1日の東京外国為替市場の円相場は、オバマアメリカ大統領が日本時間1日午前に、アメリカ債務上限引き
上げ問題で与野党が合意したことを発表したことを受けて、円売りドル買いが進み、一時的に1ドル=78円
台に下落した。債務上限引き上げ問題が解決しても70円台であることから、80円を割る現状が続くことも
十分考えられる。そうなれば、輸出には大きな足かせとなるが、まだまだ暑い日が続き節電の必要がある中で
は、企業が節電アイテムを輸入するのに有利になる。円高とはいえ、これを利用し節電と輸入品販売による経
済活性化ができれば、一石二鳥だ。
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